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不動産投資の「融資トラブル」…弁護士相談のタイミングは?

2019/12/3(火) 14:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

サラリーマン大家の融資トラブルは対処が遅れるほど被害が大きくなり、弁護士に相談した頃にはすでに手の打ちようがない…という事例も珍しくありません。今回は、相談のベストタイミングや、弁護士の実力を最大に発揮してもらうためのコツを紹介します。※本連載は『融資地獄「かぼちゃの馬車事件」に学ぶ不動産投資ローンの罠と救済策 』(幻冬舎MC)の内容を一部抜粋・改編したものです。

トラブル解決に動き出すタイミングが遅れてしまう理由

融資のトラブルの内容はさまざまですが、どんな内容のものであれ、基本的にはうまく解決できます。ただし、トラブル解決に向けて動き出すタイミングが遅れるほど、事態が複雑化し、解決する難易度が高くなります。

困ったと感じたら、すぐに相談しましょう。このままだと危ないかなと感じたら、とりあえず相談するようにしましょう。その時に「まだ大丈夫」と根拠なく楽観視してしまうことが、のちに命取りになるものなのです。

サラリーマン大家は、この判断が遅くなる傾向があります。

その理由としては、本業が忙しく、不動産の運用状況をしっかり確認できていないこともありますし、本業が問題なく、かつ不動産投資もできるくらい成功したことで、「自分の人生はうまくいくもの」と自信過剰になっていることもあります。

いずれにしても、根本的な原因は危機感が薄いことです。結果、物件の運用費で持ち出しが発生したときに「満室になればなんとかなる」「インフレになれば物件価値が上がる」などと考えてしまい、トラブル解決に動き出すタイミングが遅れてしまうのです。

このような思考と心理のバイアスから抜け出すためには、「不安に感じる」ことが大切です。「大丈夫だろうか」「このままでいいのだろうか」という視点を持てば、月々の収支や空室率を見る目も変わります。

「このままだと返済不能になるかもしれない」といった危機感が生まれ、どうにかしよう、何か手を打たなければならないと考えるようになります。

弁護士に相談するタイミングも早くなるはずです。

知り合いの弁護士によると、相談にくるサラリーマン大家のなかには、すでに手の打ちようがないほど行き詰まった状態に陥っている人が珍しくないのだそうです。早く相談していればさまざまな解決策が提示できたにも関わらず、「大丈夫」「なんとかなる」と思い込んでいる間に、改善や回復につながる有効な解決策がどんどん消えていきます。

「何でもっと早く来なかったの?」という弁護士はいますが、「相談が早すぎる」と迷惑に感じる弁護士はいません。仮に相談のタイミングが早かったのなら、「今のところ大丈夫のようだ」と安心すればよいだけの話なのです。

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最終更新:2019/12/3(火) 14:00
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