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日本株、ここへきて「中小型株」が大化けしそうなワケ

12/3(火) 7:01配信

現代ビジネス

日本株の「中小型株」が来た!

 10月入り以降、世界的に堅調な相場環境が続いているが、市場関係者の声を聞くと、あまり前向きで明るい話は聞こえてこない。

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 それもそのはずで、この相場の動きが米国と中国の間の「やり取り」のみで決まってしまうからだ。

 彼らの言動ひとつで短期的に相場が大きく上下してしまい、どちらの発言が優勢となるかで真逆のポジションを取らざるをえない。ファンダメンタルズに基づく中長期的な予測も不可能で、日々彼らの言動に怯えながら、一方向にリスクを傾けることもままならない状況だ。

 しかし、そのような環境下でもとりわけ元気を見せ始めた投資対象がある。中小型株だ。

 10月以降の市場の反転と合わせて、日本株市場の中で大型株に比して中小型株が堅調に推移している。これ自体は、中小型株を主戦場とすることが多い個人投資家にとっては好ましい動きかもしれない。

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図:米10年債金利と小型株効果
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 しかし、現在の経済環境と照らし合わせて考えると、この中小型株の強さは少々腑に落ちない。なぜなら、現在の株高をけん引しているのは円安の進行、より大きな視点で見れば米10年債の金利上昇に伴うドル高であり、本来であれば製造業を中心とした景気敏感業種が大きなシェアを占める大型株が市場の中でアウトパフォームしてしかるべきだからだ。

大型株より中小型株のワケ

 一方の中小型株は、基本的に小売りやサービス、情報通信といった内需を中心に構成されており、現在のマクロ環境下では相対的に見劣りするはずである。しかし、米10年債金利の反転上昇と同期して中小型株が上昇を見せているのは事実だ。

 この背景としては、相互に関連しあう2つの要素が考えられる。金利上昇に伴って発生している、リスクオンのセンチメントと物理的な需給だ。

 リスクオンへの転換にともなって、株式市場への資金流入が続いているが、一方で現状の世界の株式市場を支配しているのは、個別企業のファンダメンタルズ分析に基づいたアクティブ勢の資金ではなく、マクロ動向の変化に依存したパッシブ資金である。

 単純なリスクオンの資金に加えて、米金利の上昇に伴って債券が売られ、その投資家の資金が株式市場へと流入している可能性が高い。

 資産間のウエイトの変化を利益の源泉とする投資家のスタイルは、債券や株式といった資産クラス、または各国の主要株式指数への投資である。

 そして、全体がTOPIXなどの株価指数に沿って買われると、流動性の低い中小型株は大型株に比べて物理的な需給による押し上げ効果を受けやすくなり、相対的に中小型株が強くなりやすい。

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最終更新:12/3(火) 7:01
現代ビジネス

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