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気分が上がること間違いナシ!真のコンパクトSUV「トヨタ・ライズ」を試乗

12/3(火) 19:10配信

ウォーカープラス

まずは写真を見ていただきたい。この、堂々とした力強さ。「SUVかぁ。ちょっと大きいんだよね」と思われた方は、もう一度写真を見ていただきたい。特にナンバープレート。なんとこのSUVは「5ナンバー」なのだ。

【写真を見る】全長4メートル以下!コンパクトで取り回しのよいRAIZEのサイドビュー

■ 必要にして十分な室内空間

販売される普通自動車のうち、約20%のシェアを占めるSUV。快適かつ大容量の空間、高い視線から来る良好な視界に魅力を感じる方は多いだろう。しかし、その反面、どうしてもボディサイズが大きなものに。世にコンパクトSUVと謳う車は数多くあるが、個人的には、それはSUVの中ではコンパクト、という意味ではないかと思えるほどだ。

しかし、RAIZE(ライズ)のボディサイズは、全長3995ミリ、全幅1620ミリ、全高1695ミリというワゴンタイプの軽自動車を一回り大きくした程度。これなら狭い路地での取り回しに苦労しないし、軽自動車はちょっと狭いと思われる方にもすんなりと受け入れられるだろう。この取り回しの良さは、約5メートルという最小回転半径も手伝ってコインパーキングでの車庫入れで生きてくる。

さらにフロントとリアにセンサーを取り付け、障害物に接近すると警告音が出るほか、車体を真上から見た鳥観画がモニターに表示。さらに駐車時に音声とステアリング操作でドライバーをサポートする「スマートパノラマアシスト」も搭載する。初めて自動車を運転する方、運転が苦手な方にとっては嬉しい機能だろう。

さて、軽自動車より一回り大きい程度、というと荷室や居住性が狭いのでは?と思ってしまうことも。しかしここはSUV。369Lというクラストップレベルの大容量を確保している。まず荷室は二層式で、不安定な買い物の荷物が積み込めるのは大きなメリット。もちろんリアシートを前に倒せば、より広いスペースを確保できる。

リアシートも十分な広さ。その前後幅は最大900ミリで、大きな男性でもゆったりと座ることができる。リア窓も大きく開放的。クーペスタイルSUVの窮屈さ、閉塞感を感じさせない。いいな、と思ったのは、ドア付近のサイドシルが低くなっていること。後席は家族の中でもお年寄りや子供が座ることが多いので、この配慮は嬉しいところだ。

コックピットは価格以上の高級感。直線を基調としたデザインでSUVからイメージする「力強さ、頼もしさ」を感じさせる。関心するのはシルバーの加飾部分はメッキではなくマット仕上げであること。これは逆光などで光が目に入りづらいという嬉しい配慮だ。

メーターパネルは液晶タイプ。メーターの表示を好みに応じて4種類に変更できるほか、各種インフォメーションも表示する。速度計は7セグLEDのようで、数字が大きく大変に見やすいものだ。

センターコンソールには大型のタッチパネルモニターを用意。Apple CarPlayに対応しており、車両とiPhoneを接続すればGoogle Mapはもちろんのこと、トヨタとLINEとの協業で誕生したLINEカーナビが利用できる。

いずれも音声インターフェイスを使った操作ができるので、煩わしかった目的地入力はもちろんのこと、2019年12月1日に改正される道路交通法で「ながらスマホ」が厳罰化されるので、このような音声入力は嬉しいところ。ハンドル右側には音声入力ボタンが用意され、Siriが起動。これは大変に便利だ。

収納が必要にして十分あるのも、RAIZEの特長。ドリンクホルダーをはじめ、車内には小物入れが複数、用意されている。USBレセプタクルも前後に用意されているので、どの席に座ってもスマートフォンやタブレット端末の充電ができる点も今の時代に合っている。

エンジンは高出力72kW(98PS)/6000rpm、最大トルク140Nm(14.3kgfm)/2400-4000rpmを発生する直列3気筒 1.0リッターターボ型。トランスミッションは従来のベルト駆動のCVTにスプリットギヤを組み込み、高速域ではベルト+ギヤ駆動として伝達効率を向上させたトヨタ初採用のD-CVT。気になる燃費は2WDモデルでWLTCモード燃費18.6km/L(JC08モードは23.4km/L)、4WDモデルでWLTCモード燃費17.4km/L(JC08モードは21.2km/L)を実現している。さすがにハイブリッドや軽自動車ほどの高燃費ではないものの、十分すぎる水準だろう。

■ 思わず笑顔になる闊達な走り

ステアリングホイールを握って思うのは「妙なしっくり感」。SUV特有の視界の広さと高さはあるものの「トラックやバスを運転している」というような感覚は皆無。普通の車を運転している、という感じだ。しかも「必要なボタンが手の届く場所に、わかりやすい配置にある」というのもポイント。そして走り始めると、パワフルさに驚く。やはりリッターカー、軽自動車との格の違いを感じさせるだけでなく、例えば子育てが終わり、夫婦二人なら大型の車より小さな車に乗り換えたいというダウンサイジングの用途にも外観の立派さも含めて不満は少ないだろう。

ハンドリングは、しっかりとしたボディ剛性とステアリングフィーリングにより、SUVというよりもスポーツモデルといった印象で、闊達で軽快な走りは、運転していて思わず笑顔になる。SUVの中には「柔らかくてモッサリしている」という車がある中で、RAIZEは真逆の1台。一言で言えば「これは楽しいヤツ」だ。正直、試乗前まで「リッターカーのSUVなんて……」という先入観があったのだが、良い意味で期待を覆すサプ“ライズ”に心底驚いた。

操作していて関心したのは、いわゆる「急発進防止」の機能を搭載していること。踏み間違えしても車が急には動かないのだ。さらにアクセルペダルが通常の車種より幅が狭く小さいことにも関心した。だからといって踏みづらいのか、というとそんなことはなく、右足はブレーキペダルに真っすぐに合わせ、かかとを支点にアクセル/ブレーキ両方のペダルを操作する方なら、すんなりと受け入れられることだろう。

運転していて楽しいRAIZEだから、荷物を積んで遠出をしたくなる。遠出で使うのは高速道路だが、どうしても長時間、ステアリングを握る上に、渋滞や巡行などで体力をわりと消費する。これではおでかけ先で楽しめない。そこで役立つのが、全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)だ。従来のクルーズコントロールと違い、前走車の速度が落ちれば自車も自動的に落として、車間距離を一定に保ってくれる。慣れるまではちょっと怖いかもしれないが、一度使ったら「この機能がない車で高速道路は走りたくない」と思えるほど快適かつ安全性の高い機能だ。

さて、魅力に溢れるRAIZEだが、価格はなんと167万9000円(税込)から。いまどきの軽自動車の中にはオプションを含めると200万円を超えるモデルが多いことから、お買い得と言えるだろう。自動車税も、10月以降に購入した車両に対しては減税対象になるため、RAIZEの場合は年額2万5000円と、軽自動車の1万800円に比べると高額だが、それ以外のランニングコストは軽自動車とほぼ変わらない。室内空間の広さと走りの楽しさを知ると、お買い得さが増してくる。

きっとあなたの生活や気分を「RAIZE=上げる」に違いない新型SUVの誕生を喜びたい。

【記事内で紹介したRAIZEの情報】Z(2WD)。ボディカラーのブラックマイカメタリック<X07>×ターコイズブルーマイカメタリック<B86>[XH6]はメーカーオプション。BSM(ブラインドスポットモニター)+RCTA(リヤクロストラフィックアラート)はメーカーオプション。スマートパノラマパーキングパッケージはメーカーパッケージオプション。(東京ウォーカー(全国版)・栗原祥光)

最終更新:12/3(火) 19:15
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