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いま最もおトクなキャッシュレス決済は?消費増税後に優劣くっきり

12/3(火) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン

● 現在の勝ち組はQRコード決済 「PayPay」の利用率が最も高い

 では、様々なキャッシュレス手段のうち、消費者は何を使っているのか。これはまだ総括的な発表はないが、各種のアンケート調査や業界の意見を併せると、スマホによるQRコード決済の伸びが大きいという。逆にクレジットカードは思ったほどでもないとか。

 しかし、これは当然の話で、QRコード決済は最初の起点となる決済件数が他に比べて少なかったために伸び率が大きく、逆にカードは従来からの決済シーンをすでにカバーしており、上乗せで伸ばす余地が少なかったとも読める。

 また、アプリを入れれば即日利用可能というコード決済の身軽さは、クレジットカードやデビットカードにはない。デメリットだった「使える店が限られる」という問題もかなりクリアされ、コンビニ、ドラッグストア、家電量販店だけでなく、フードチェーンにも順調に広がりつつある。とはいえ、あまたあるコード決済業者のうち、どれが使われているのだろうか。

 インフキュリオン・グループが行った キャッシュレス決済利用状況の調査によれば、最も利用されているQRコード決済は「PayPay」で、60%を越える利用率となっている。

 次がLINE Payと楽天ペイで約30%、続いてd払い、メルペイの順に続く(調査期間/2019年10月18日~2019年10月21日)。別のアンケートでもPayPayの強さが際立った。

 ジャストシステムの調査でも、「PayPay」の利用割合が54.9%と最も多く、2019年6月度に行われた調査時より約16ポイント増加しているという。コード決済に関しては、PayPayの1人勝ちと言っていい様相だ。

 2018年末の「100億円あげちゃうキャンペーン」を皮切りに、切れ目ない大型キャンペーンの連打、そして大規模な営業部隊の投入による加盟店開拓と、とにかく物量作戦が功を奏したといえる。その狙いは、まずは利用習慣を根付かせること。我々は最初に使ったサービスを何となく変えずに使い続ける傾向がある。

 たとえば銀行口座、クレジットカード、携帯キャリアなどを、長年にわたってなんとなくそのまま使っている人は多いだろう。それに加えて、決済ごとにポイントが付与される無限サイクルに取り込まれれば、永遠にそのアプリを使い続けることになる。

 ヤフー(ZHD)とLINEとの経営統合のニュースが流れたのは記憶に新しいが、それぞれのポイントの扱いがどうなるのかがカギだろう。

● 自社サービス誘導戦略が 露骨すぎるサービスも

 正直言うと、PayPayの取っている自社サービス誘導戦略は露骨すぎると感じていた。11月30日まで実施していたキャンペーンの「まちかどPayPay」では、キャッシュレス還元5%対象店での決済に使えばさらに5%のPayPayボーナスを独自に上乗せ、合計10%還元とうたっていた。

 しかし、10%の対象になるのはアプリ残高もしくはYahoo!JAPANカード紐づけでの決済のみ。他のクレジットカードでの決済は対象外だからだ。カードをつくってくれた人だけ優遇しますよ、というのはユーザーのえこひいきではと感じてしまう。

 しかし、現実にはPayPayが強い。楽天ペイがキャンペーンで、キャッシュレス還元事業に入っていない加盟店で使っても5%まで還元します(12月2日まで。要エントリー)というほうがわかりやすかったと思うが、あまり利用者に響かなかったのが、先の利用率の差なのかもしれない。

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最終更新:12/3(火) 12:35
ダイヤモンド・オンライン

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