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飲食店「無断キャンセル」最新防衛策がすごいことになっていた

12/3(火) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン

 保証金のように、事前決済ができれば無断キャンセルの最大の抑止力になるのは間違いない。実際、予約時にクレジットカード情報などを登録する事前決済システムの導入で、防衛に成功している飲食店も徐々に増えつつある。

 新宿にある「やきにく亭六歌仙本店」は、以前は海外からの顧客も含め、月100件ほど無断キャンセルが発生していた。しかし、前出の無断キャンセルに関する調査を行ったTableCheckが提供する事前決済システムを導入したところ、無断キャンセルがほぼゼロになったという。

 広尾にある「伊勢すえよし」は、2万円前後の高級料理を提供する懐石料理店。高級店にとって無断キャンセルは特に深刻な問題だが、ある時ベジタリアンのゲストのためだけに特別コースを用意したものの、当日客が来ないケースもあったという。しかし、同上の事前決済システムを導入したところ、無断キャンセルがなくなったどころか、来店日直前まで安心して予約を受け入れられるようになり、月間30~40件の予約増につながった。

 同サービスを展開するTableCheckの望月実香子氏はこう語る。

 「来店できるか分からないけれど予約だけ入れる『とりあえず予約』はなくなり、確実に来店するゲストだけが予約するようになりました。人気の店に本当に行きたい消費者にとってもメリットになっています」

 近年、ホテル予約などでは予約時にキャンセルポリシーが示され、無断キャンセルのみならず、当日キャンセルでも予約金額の100%の支払いを請求されることが当たり前になっている。しかし、ネット予約などで気楽に予約できるようになった飲食店の多くでは、まだまだその文化が浸透していないのが現実だ。今回紹介した防衛策を取っている飲食店はまだ少数派といっていい。

 もちろん急用や体調不良などで、予約をキャンセルせざるを得ないことは誰にでもあるだろう。そうした場合、飲食店に行けないと分かった時点で、飲食店に連絡するのが利用者に求められる当然のモラルだ。

 その際、「コースじゃなくて『席だけ予約』だからいいだろう」と思う人もいるかもしれないが、その後に来た予約を断るなど、実は店側に目に見えない損失を与えている。忘年会シーズンに入った今、「キャンセルし忘れていた!」と思い出した人は1秒でも早く、キャンセルの連絡をしてもらいたいものだ。

 (ダイヤモンド編集部 林 恭子)

ダイヤモンド編集部/林 恭子

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最終更新:12/3(火) 10:30
ダイヤモンド・オンライン

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