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婚約&結婚指輪すらも、 D2C の時代へ:「ミレニアル世代のライフスタイルにあわせて」

12/4(水) 9:01配信

DIGIDAY[日本版]

2015年にアヌブ・シャー氏は、「PoC」として婚約指輪のD2C企業フォーマイン(Four Mine)を立ち上げた。いまや高額商品のオンライン購入に対する抵抗はなくなりつつあり、D2Cブランドによるパーソナライズされた体験に人気が集まっている。シャー氏は、そんなトレンドにおいて、いまこそダイヤモンドの婚約指輪におけるビジネスチャンスがあると考えたという。

「私の調査によれば、ミレニアル世代の90%が婚約指輪をオンラインで調べている一方で、実際にオンラインで購入したのは10%に留まっていた」と、同氏は語る。「なぜここまで開きがあるのか? この開きを埋めるためのサービスを提供したかった」。

昨年6月にエージェンシーのフランクコレクティブ(Frank Collective)によってウィズクラリティ(With Clarity)とブランド名を改めた同社の昨年の売上は1800万ドル(約20億円)だった。注文の平均額は7000ドル(約76万円)だ。婚約指輪や結婚指輪をD2C形態で提供しているのはシャー氏だけではない。婚約指輪探しのあり方を変えようとするD2Cブランドは近年急増している。ウィズクラリティ以外にもアーストワイルジュエリー(Erstwhile Jewelry)、マンリーバンズ(Manly Bands)、マジェスティダイヤモンズ(Majesty Diamonds)、ブリリアントアース(Brilliant Earth)、ブライ(Vrai)といったブランドが、ミレニアル世代をターゲットとして実店舗ではなくオンラインで婚約(および結婚)指輪を販売している。

これらD2C指輪ブランドの考えはこうだ。「ミレニアル世代には、押しの強い宝石店の店員からプレッシャーを受けながら数十万円の買い物をするよりも、自宅でじっくり調べて購入できるほうが喜ばれるのではないか?」。婚約指輪は安い買い物ではない。ノット(The Knot)の調査によれば、その平均価格は5764ドル(約62万5000円)だ。上記ブランドの創業者らは、D2Cマットレス企業の台頭によってオンラインで高い買い物をすることに対し、若い世代のあいだで抵抗がなくなったと口をそろえる。

「婚約指輪は高額商品であり、衝動買いをするものでもない」と、マンリーバンズの創業者ジョナサン・ラギエロ氏は語る。今年同社は数十億円規模の収益をあげる見込みだという。「我々の道を本当の意味で切り開いたのはマットレス企業だ。マットレスをオンラインで購入するなんて、それまで考えたこともなかった。だが、オンライン広告を目にするようになり、じきに慣れた。彼らが壁を打ち破ったことで、高級品がD2C業界に参入しやすくなった。いまや20万円以上するマットレスをオンラインで購入することに抵抗のない人が増えており、それならば結婚指輪を買ってもらうことも可能だ」。

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最終更新:12/4(水) 9:01
DIGIDAY[日本版]

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