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鈴木誠也、江藤智、嶋重宣 広島カープの名スラッガーが若かった頃

2019/12/4(水) 7:02配信

FRIDAY

巨人と広島で通算37年間、打撃コーチをつとめた内田順三氏は今季限りでユニフォームを脱いだ。「作る、育てる、生かす」を信条にしていた内田氏は、質の高い選手が豊富にいる巨人では、その才能を「生かす」ことに重きを置いたが、指導者生活をスタートさせ、計21年間在籍した広島では、選手とともに汗を流し、知恵を絞り、「作る」「育てる」に注力した。数多くのスラッガーの拠り所になり続けた名伯楽が目指したもの、それは「余韻を残せる」コーチだった。

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◆鈴木誠也が大成できた理由

先月、国代表の世界一を決める「プレミア12」で4番の重責を大会MVPで見事に応えた鈴木誠也は、2013年に広島に入ってきたときからその素材の素晴らしさを感じさせた。前田智徳が新人のときと同じように、動きにスピードがあって、肩が強く、バッティングも遠くにではなかったが、強い打球が打てた。ただ、高校では金属バットを使っていたので後ろの手である右手の力が強くて、スイング軌道がアウトサイドインに入る傾向があった。

木製バット特有のバットのしなりをよりうまく使えるようにするために、誠也(鈴木)には体に正対させるようにネットを立てて、その間にスタンドティーを置いて打たせる練習を数多くやった。アウトサイドインの軌道になるとバットはネットに当たってしまう。ネットに当たらないようにインサイドアウトで振るには、右肘は体をこするようにして使わなければいけない。最初はバットのヘッドが寝ない高い位置にボールを置いて、それを段々と低い位置に下げていった。これは徹底してやらせた。

ファーム(二軍)でも、勝ちにこだわってプレーすることは大切だけど、結果としての勝ち負けは重要ではない。私は、誠也の能力なら(本職である)外野はいつでもできると思っていたから最初はショートを守らせた。内野の動きなんてわからないし、エラーもすれば、暴投もする。でも、ショートでゴロの捌き方、野球観を多角的に磨いてほしかった。

本人もよく練習したし、ウェイトトレーニングにも励んで体が強くなっていくと、打球の飛距離も伸びていった。車でいえばクラウンの2000㏄からベンツの5000㏄になったように排気量が上がった感じ。土台である下半身がしっかりすると、スイングも変わっていった。パワーは0の状態から振り始めて、1、2、3と徐々に上がってボールをとらえるインパクトの瞬間に10になって、その後は下がっていくのが普通のバッター。しかし、これは巨人の坂本勇人も同じなんだけど、誠也も10のあと、さらに11、12とさらに力を伝えようというイメージを持ってスイングをしている。ソフトバンクの柳田悠岐もフォロースルーで背中を叩くくらい振っている。オリックスの吉田正尚、広島なら松山竜平もそうだね。

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最終更新:2019/12/4(水) 8:00
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