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更年期の強い味方!婦人科医おすすめの「漢方薬」と、その飲み方

2019/12/4(水) 12:07配信

OurAge

つらい更年期の症状。「ホルモン剤を使わず穏やかな方法で乗り越えたい」という人は、漢方で体調を管理するのもひとつの方法だ。

「漢方薬はさまざまな生薬を組み合わせたもので、体全体の調子を改善し、自然治癒力を高める効果があります。症状や体質、体格など、患者自身を総合的に判断しながら処方していきます。また、HRTを受けられない人(乳がんや子宮体がんなど、女性ホルモン依存性のがんの治療経験がある人)も、漢方薬でなら治療することができます。漢方薬はドラッグストアでも購入できますが、まずは漢方に詳しい婦人 科医に相談して、自分に合った薬を処方してもらいましょう。その場合は保険適用となるので、経済的負担も軽くなります」とは、東峯婦人クリニックの松峯寿美さん。更年期におすすめの漢方薬や疑問についても解説してくれた。

◆漢方の種類と効果

【当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)】痩せ型で繊細。体力がなく、冷え症の人に。貧血、頻尿、 めまい、耳鳴り、動悸、肩コリ、頭重感などに有効。更年期のさまざまな症状に幅広く処方される漢方。

【加味逍遙散(かみしょうようさん)】虚弱ぎみな人に。食欲不振、不眠、イライラ、のぼせ、多汗、肩コリ、頭痛などに有効。

【桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)】肌の色ツヤがよく、がっちりした体格の人に。また、腹診によって繊細な人に処方される場合も。頭痛、肩コリ、のぼせ、手足の冷え、めまい、下腹部の硬さなどにも有効。

【柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)】上腹部のがっちりした体格の人に。のぼせ、不眠、動悸、 肩コリなどに有効。牡蠣の貝殻を乾燥させたもので、カル シウムを含み、心を落ち着かせ、血圧を安定させる作用も。

【女神散(にょしんさん)】体力が中程度以上ある人に。のぼせ、めまい、気のふさぎなどに有効。

【牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)】体力が低下ぎみで、コレステロール値が高い人に。腰痛、 手足の冷え、しびれ、頻尿にも有効。

【加味帰脾湯(かみきひとう)】元来胃腸の弱い虚弱体質の人に。不眠やイライラがあり、 疲れやすい人に有効。

【補中益気湯(ほちゅうえっきとう)】胃腸障害、虚弱体質、病後の体力回復に有効。体を活性化させる効果も。

【葛根湯(かっこんとう)】体を温める働きがあり、風邪薬として知られています。体力が充実している人の、頭痛、肩コリに有効。

【八味地黄丸(はちみじおうがん)】頻尿、膀胱炎などの排尿障害に有効。腰を温め、痛みを取る働きや、腟や外陰部の萎縮にも効果がある。

【芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)】就寝中や運動中に足がつるなど、急激な筋肉のけいれんや痛みを鎮める働きがある。痛みが起こってから服用する。

◆漢方の疑問

Q1.漢方薬を飲むタイミングはいつ?
「説明書には食前とか食間などと書かれていますが、 大切なのは飲み忘れないこと。『毎回、食後に服用』など、自分で飲むタイミングを決めておくといいと思います。また『温経湯』のように『湯』がつく漢方薬は、お湯に溶かして飲むとさらに効果的です」

Q2.粉末より、煎じて飲むタイプのほうが効く?
「漢方薬局で購入できる自分で煮出すタイプの漢方薬は、効果が高く、その人に合った調合をしてもらえるというメリットがあります。一方『毎日、 自分で煮出すのは大変』『保険適用がいい』という人は、一般的に処方される粉末のものでも十分効果があるので、そちらを利用するといいと思います」

Q3.漢方は、HRTとも 併用できる?
「漢方薬は、ホルモン剤と併用することもできます。 HRTを受けながら漢方薬を服用してもいいですし、漢方薬とサプリメントを併用しても大丈夫です。また、症状によっては数種類の漢方を一緒に飲むこともあります。ただし、漢方薬も副作用はゼロではありません。自己判断は避け、医師の処方に従いましょう」

撮影/伊島 薫 ヘア&メイク/Yoboon モデル/田村翔子 スタイリスト/安野ともこ (CORAZON) 取材・原文/上田恵子

最終更新:2019/12/4(水) 12:07
OurAge

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