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元野球少年がテニスに向いているいくつかの理由。イチローはテニスでも一流になった可能性が!

2019/12/4(水) 5:00配信

THE DIGEST

【テニス界にも存在した? “失われた10年”】

 錦織圭の登場をきっかけに、さらに大坂なおみの全米オープン優勝などの活躍もあり、ここ数年安定した人気を誇っているテニス。“やる”スポーツとしても“観る”スポーツとしての人気も向上してきている。

 公益財団法人日本テニス協会の調査によると10歳以上のテニス人口は2012年が373万人、2014年が399万人、2016年が439万人と年々増えており、'80年代から'90年代にかけてのブーム期には及ばないものの、2008年から2012年頃まで減少していた数値は回復傾向にあるという。

 しかし、テニスクラブやテニススクールを覗いてその年齢構成を考えてみると若干不安を感じるのも事実だ。錦織や大坂に憧れて始めたジュニアが多いのはもちろんなのだが、思いのほか年齢層が高い印象を受ける。

 ボルグやマッケンロー、エバートやナブラチロワの時代に青春を過ごした、いわゆる“団塊の世代”の比率が多いのではないか? と推測されるのだ。

 もちろん20代から40代、50代のプレーヤーもたくさんいるが、経済と同じく、日本のテニス界にも“失われた10年”または“失われた20年”が存在しているように思えてならない。
 
 人気選手を応援するライト層がブームを牽引するのは確かだが、それを“文化”として継続的に発展させていくには“当事者感”を持った核となる存在が必須。スポーツにおいてはプレーヤーやその周辺の人々がそれに当たると思う。現在薄くなっているそれら中間層を増やすには、どうするべきか、提案してみたい。

【他のスポーツ経験者を取り込む】

 一時期ほどの人気はないものの、“観る”スポーツとしても“やる”スポーツとしても日本国内では野球とサッカーの人気が突出しているのは事実だろう。硬式テニス部が中学校にあまり存在しない影響か、用具にお金がかかるイメージからなのか、部活として選ばれるのは、この2つが多い傾向にある。

 現在40代の筆者の印象では、ボリス・ベッカーやステファン・エドバーク、国内にも松岡修造がある程度の知名度を持ち、女子も世界ランキング100位以内に伊達公子や沢松奈生子、神尾米らを筆頭に数名いた時代にも関わらず、親も愛好している等の理由がない場合、男子で運動能力が高い子の多くは、野球やサッカーのどちらかを選んでいた気がする。

 そこで、潜在的に愛好家になり得る、それら元“野球少年”“サッカー少年”にテニスの魅力を伝え、中間層として取り込むのである。

 それでは今回まず元“野球少年”がテニスに向く理由を具体的に述べてみたい。

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最終更新:2019/12/4(水) 5:00
THE DIGEST

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