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子育てには「過保護」や「甘やかし」が必要といえるワケ

2019/12/4(水) 12:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

子どもは本来、学ぶことが大好きです。好奇心旺盛な幼児期に、適切な教育を受けさせることが重要となります。本連載では、25年前から幼児教育に取り組んでいる株式会社コペル・代表取締役の大坪信之氏が、子どもに「学ぶことの楽しさ」を教える方法を解説します。本記事では、子育てにおける「過保護」や「甘やかし」の是非について見ていきます。

「過保護」で自立が早まる?

「過保護」というと、どんなイメージを持つでしょうか?

きっと、「甘やかし」や「自立できない」といったネガティブなイメージではないでしょうか。今回は、「過保護」や「甘やかし」の是非について考えてみたいと思います。

◆「過保護」とはどういう状態?

「過保護」とは、子どもを大事にしすぎる、子どもに対して厳しさに欠けるという状態のことです。「甘やかし=過保護」という考え方により、「過保護」は悪い育児の代名詞のようになりつつあります。

では、子どもは厳しく育てたほうが、強く賢い子に育つのでしょうか?

子どもは母親を通して、自分が生まれてきた世界への基本的信頼感と、自分の存在に対する自信を獲得して成長していくのです。そのためには、自分の欲求がしっかり受けとめられ、愛され保護される必要があります。

◆過保護が自立を早める

子どもの欲求に存分に応えてやると、子どもは満ち足りて自立が早まるといわれています。よく「赤ちゃんがえり」といわれますが、それも一時のことで、愛情を感じ甘えさせてもらえると、すぐに以前のように戻っていきます。

欲求が長引くんじゃないか、自立が遅れるんじゃないかと思いがちですが、かえって自立が早いのです。「過保護」は、自立の芽をしっかり育て土台を作ります。

自分が求めることに、親が応えてくれる。そうすることで、親への信頼感が芽生え、自信がつき、しっかり自立できるのですね。

子どもの自立を損なう「過干渉」、必要な「しつけ」

◆「しつけ」と「過干渉」の違い

過保護や甘やかしは必ずしも問題ではなく、むしろ十分な愛情を注ぐことにつながり、自立を早めます。

しかし、全くしつけをせず、子どもを放っておけばよいのかというとそうではなく、ときには正しく子どもを導いてあげることも重要です。

では、私たちはどのようなことに気をつければよいのでしょうか?

◆「しつけ」と「過干渉」は似ている

しつけと過干渉は、よく似ています。どちらも「やりたいことを我慢して、やらねばならないことをやりなさい」とか「やりたいことでも、やってはいけません」だからです。

過保護というのは、子どもが望んでいることをやってあげすぎることです。反対に過干渉は、子どもが望んでもいないことをやりすぎることです。

どちらも、やリすぎることですが、望んでいることをやりすぎることと、むしろいやがっていることや、望んでもいないことをやりすぎることでは、大きな違いがあるように思います。

◆できる限り「やりたいこと」をさせてあげるべき

怪我をする可能性があること、他の子どもを傷つけるようなことは、もちろんしっかりと叱り、しつけを行うべきです。

しかし、大人のルールを子どもに過剰に守らせようとすると「過干渉」になってしまい、自立の芽を摘みとり、自主性、主体性を損なう恐れがあります。

子どもの自主性、主体性は、やりたいことのなかで育つからです。子どもの成長を太陽のように暖かく見守ってあげましょう。

大坪 信之

最終更新:2019/12/4(水) 12:00
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