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果物の等級・階級、味はあまり関係なく見栄え優先で決まるワケ

2019/12/5(木) 7:00配信

マネーポストWEB

 お歳暮シーズン、デパートには“格付け”を謳った高級食品が並んでいる。どうやって決まっているのか。ランクが高ければそのぶん旨いのか。贈答用に重宝する高級果物の場合は、化粧箱などにアルファベットや数字で表示されているケースが多い。

 果物がそのほかの食材と決定的に違うのは、“基本的に味とは関係がない”ということだ。野菜ジャーナリスト・篠原久仁子氏が語る。

「青果には色や形など見栄えの良さを表わす『等級』と、大きさを表わす『階級』2つのランクがありますが、これらの基準は生産地の農協や品目ごとに異なり、統一されていません。等級では、上から特・秀・優・良の順でランク付けする場合が多く、A~Cや特秀・特選という場合もあります。最高級品の静岡産クラウンメロンでは上から富士・山・白・雪という名称でランク分けしています。富士は滅多に流通しない稀少なものです」

 なぜ色や形が重要なのか。

「等級分けは、流通過程で値段を決める目安となるものです。贈答用なら敬意の表われとして等級が上のものを選ぶ人が多いでしょう。もらう側も、『優』より『特』『秀』のほうが嬉しいかもしれません。ただしこの場合、等級が下だから必ずしも味が落ちるとは限りません」(前出・篠原氏)

 中には甘さ(糖度)で評価されるブランド果物もある。もっともその場合も、「甘さだけでなく酸味なども含めて味わいたい場合は、あえて等級が低い果物を選んでみるという選択肢もある」(同前)とのこと。

 あまり知られていないが、野菜にも格付けがある。

「基本的に果物と同じく色や形で決められており、果物と違って売る側もほとんど表示していることがないので、あまり気にする必要がない。野菜は、表面に傷があったり、形が曲がっていたりするようなものでも味にはあまり影響しません。家庭で料理するなら、まったく問題はないと思います」(同前)

 篠原氏は、「食材の格付けは、使い方次第」と指摘する。食品ランクを妄信して「騙された」とならないよう、目的に合った選び方をすることが“賢い消費者”への第一歩だ。

※週刊ポスト2019年12月6日号

最終更新:2019/12/5(木) 7:00
マネーポストWEB

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