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西武・増田達至が次期選手会長に森友哉を選んだ理由とは?

2019/12/5(木) 10:59配信

週刊ベースボールONLINE

栗山巧のアドバイスも仰いで

 西武ライオンズには代々、「現選手会長が、次期選手会長を指名する」という伝統がある。今回、2018年、19年と2年間選手会長を務めた増田達至が、森友哉にバトンを託した。その選出理由について、増田は次のように語る。

「例年、選手会長が27歳~30歳ぐらいですが、チームは若返ってきていると考えたときに、若い子の話を聞けたり、若い子が言いやすかったり、そういう雰囲気にできる選手がいいと思いました。で、さらに試合に出ている選手と考えたら、今のチームの中では友哉が適任であると。友哉を目指している若い選手が多いというのを感じますしね」。

 森といえば、プロ6年目の今季、初めてシーズン通して捕手のポジションで135試合に出場した。クローザーとして65試合登板し、4勝1敗30セーブ、防御率1.81とキャリア最高の成績を残した増田とのコンビで『最優秀バッテリー賞』を受賞。増田にとっては、いわば“愛妻”的存在であり、全幅の信頼を寄せている相手なのである。「言葉ではなく、背中で引っ張ってくれるタイプだと思う。無理に『選手会長やから』とは思わなくていい。今までどおり、自分のプレーに支障がないようにはやってほしい」と、新選手会長にエールを送る。

 実はこの人選、元選手会長でもある栗山巧にアドバイスを仰いだとも明かす。若手だけに限らず、チーム屈指の人望を誇る栗山のお墨付きとあるだけに、自信を持っての継承となった。

なぜ単年契約なのか

 大役を勤め上げた増田は12月4日、契約更改に臨んだ。順調に行けば、来季中に国内フリーエージェント(FA)権が取得できるとあり、その提示、契約内容に注目が集まったが、9000万増の1億9000万円(推定)の単年でサイン。当然、複数年提示も受けたが、「仮に来年ケガをしても、あと何年あるという甘えが出る」と自らの性格を加味した上で単年を選んだという。さらに昨年の不振が、増田にとっては本当につらく苦しいものであった。今季に挑むにあたり、「僕にポジションはない。ゼロからやり直す気持ちで」と並々ならぬ思いを口にしていただけに、これだけの好成績が残せた喜びは格別だった。この充実感を、来季もまた味わうためにも、思考を含む今季の取り組み方を継続したい思いが強いのだろう。

「1日1日、1試合1試合、ガムシャラにやってきて、自分でも『できた』と思えたので、来シーズンも、1日、1試合でどれだけチームに貢献できるかだけに集中してやりたい」

 単年契約を選んだのは、それが理由のすべてだと増田は言う。渡辺久信GMも、「ずっと今まで1年1年で勝負してきた選手。彼の中では、まだFA権も取っていないのに、複数年(契約)という感覚があまりなかったみたい。長く付き合ってきて、性格も分かっている。彼は自分にすごく厳しくするタイプ。あえて単年で勝負したいという意志が伝わってきた。別に、FAをにらんでいるわけではないというのを、私は感じました」と理解を示した。

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最終更新:2019/12/5(木) 10:59
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