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中国による「静かなる侵略」に無防備でいいのか 「島を丸ごと買いたい」と言われた奄美・加計呂麻島

2019/12/5(木) 7:31配信

デイリー新潮

 前回の記事では宮古島における「静かなる侵略」をご紹介したが、奄美・加計呂麻島でも同様の事態が進行している。平野秀樹氏の『日本はすでに侵略されている』から、今回は無人島を買おうとする中国人の不気味なエピソードをご紹介しよう。

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「島を丸ごと買いたい」:奄美・加計呂麻島

 安全保障関連の国土買収は、奄美大島でも数年前から始まっています。表向きは大陸から友好平和を願う暖かい風という趣きですが、真の意図はまだよく見えてきません。

 2013年、奄美大島の地元紙・南海日日新聞に不可解な広告が載りました。

「山求む!」、「豊かな山林・原野求む。どんな山奥でも、条件が満たされていましたら買取もいたします。××不動産」

 広告主は奄美市内の小さな不動産会社で、いかにも唐突な珍しいメッセージでした。

「40年以上この新聞を読んでるけど、こんな広告を見たのは初めて。いったい何をはじめるつもりなのか?」

 地元の人もいぶかるように、今どき不人気な奥山の山林がほしいとはどういうわけなのか、リゾートか、それとも太陽光発電か、世界遺産登録を見据えた先買いか──いずれにせよスポンサーがついていることは間違いありません。

 地元住民がいぶかる目的不明の土地探し広告は、その後もさまざまな名目で登場しては、売却や買収話が持ち上がり、一時は鳴りをひそめたものの2017年ごろから再び蠢(うごめ)きはじめています。例えば奄美大島北部の龍郷町芦徳では、シンガポール系資本が海岸部の土地を買収し、14棟のヴィラの営業をはじめています。この年の夏、今度は上海から若い資産家と称する紳士が訪問しています。

「フィリピンの海に比べても素晴らしい景色と碧い海。ダイビングができる海沿いの土地を探してくれませんか?」

 10年ぶりに再開された奄美市日中友好協会のメンバーにそう依頼したそうです。そのため地元の不動産業界は活況を呈し、自動車販売店を畳んで不動産屋に看板を掛け替える人まで出てきました。

 また同じ頃、奄美大島の西隣に位置する加計呂麻(かけろま)島ではさらに大胆な買収話がありました。中国から訪れた男性5人の一行が、島の北端でミニバスから降り立つと、その中の一人が、目の前に広がる海を見ながら島の住人にこう話しかけました。

「この島一つ買ったら、いくら?」

 男性が口にした「島一つ」とは、すぐ近くに見える江仁屋離(えにやばなれ)島という無人島のことではなく、面積7700ヘクタール、人口1200人が暮らす加計呂麻島全島そのもので、取り立てて冗談をいったふうではなかったそうです。

 ちなみに江仁屋離島は、陸海空の自衛隊が離島奪還訓練を行う場所で、大島海峡を隔てたその視線のすぐ先には奄美大島の西古見集落が見えます。この地区は現役国会議員の出身地でもあります。一行は、加計呂麻島で稼働している四つのキビ酢工場をめぐり、これらにも興味を示したそうですが、それにしても人口流出著しい加計呂麻島を丸ごと買ってどうするつもりなのか。まさかサトウキビ事業ではないはずです。

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最終更新:2019/12/5(木) 10:35
デイリー新潮

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