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人型ロボ・ペッパー、「インスタ映え」カフェ勤務で人気再燃できるか

2019/12/5(木) 17:00配信

日経ビジネス

 「顔を見て、あなたにぴったりのワッフルをおすすめします。……眠たそう」

 12月3日、東京・渋谷にある商業施設「東急プラザ渋谷」5階のカフェ入り口。ずらりと並ぶヒト型ロボット「ペッパー」の1台が、鋭くこう指摘してきた。

【関連画像】「相席ペッパー」と遊ぶこともできる

 ここはソフトバンクグループ傘下のソフトバンクロボティクス(東京・港)が運営する「ペッパーパーラー」だ。同社が5日の開業を控え報道陣に公開したこのカフェではペッパーを中心に各種ロボットがスタッフとして勤務していた。

 著名デザイナーの森田恭通氏が内装デザインを手掛けた「インスタ映え」しそうな店内に入る。まず出迎えてくれたのは5台の「受付ペッパー」だ。商品の注文はすべてこのペッパーが担う。それだけでなく来店客の表情から元気かどうかを見分け、年齢・性別も加味して最適なワッフルを提案してくれる。

 一方、ソファ席のそばに立っていたのは4台の「相席ペッパー」だ。客の話し相手になったり、ゲームで遊ばせてくれたりする。さらに店内にはペッパー以外のロボットも働いている。二足歩行型ロボットの「NAO(ナオ)」が定刻になるとダンスを披露。床清掃は掃除ロボット「Whiz(ウィズ)」の役目だ。

 ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が「人とロボットの共生」を掲げ、ペッパーを初披露したのは2014年6月。「(このカフェは)5歳を迎えたペッパーの集大成」とソフトバンクロボティクスの蓮実一隆取締役は意気込む。ただ、記者会見のたびにペッパーについて我が子のように情熱を込めて語っていた孫会長の姿は昨今ほとんど見られなくなった。

 ペッパーを巡っては18年1月、ソフトバンクグループの元社員をメディアがペッパーの「生みの親」「父」などと表現することについて、ソフトバンクグループが文書で「父ではない」と公式に否定する珍しい事態も発生。こうした話を除けば、話題に乏しいのが実情だ。ソフトバンクによれば法人向けモデルの販売実績は19年3月末時点で2500社以上というが、影が薄くなった感は否めない。インスタ映えするカフェ勤務でかつての華々しい存在感を取り戻せるだろうか。

高槻 芳

最終更新:2019/12/5(木) 17:00
日経ビジネス

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