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菅野智之に年俸6億5000万円をあげるくらいなら東京ドームを天然芝にすべきだ/廣岡達朗コラム

2019/12/6(金) 11:01配信

週刊ベースボールONLINE

人工芝にしてプレーの質は上がったか?

 プロ野球の次元が低くなったのは、人工芝と無縁ではない。

 人工芝は、1976年に当時の巨人の本拠地だった後楽園球場が日本で初めて導入した。その結果、水はけは格段によくなった。試合中止も減った。加えて88年には屋根付きの東京ドームができたため、選手は雨風にさらされながら試合することもなくなった。春秋の寒さ、真夏の暑さをしのいで快適にプレーできる。人工芝だけにイレギュラーもない。選手にとっては至れり尽くせりの環境だろう。

廣岡達朗コラム「菅野炎上、原因は体つきにある」

 しかし、人工芝が人体に与える影響を忘れてはいけない。人工芝の下に敷かれているのは固いコンクリートなのだ。足腰、ヒザへの負担を考えると天然芝のほうがはるかにいい。

 ドジャースでは、内野天然芝の地下に電熱線を敷いていた。冬から春先のまだ緑に色づかない芝生を、電熱線で温めて育てたものだった。当時は、何もそこまでと思ったが、いま振り返ると天然芝を大切にするのは当然のことだと思う。

 2000年代に入ってマツダスタジアムや楽天生命パーク宮城など天然芝への回帰現象も見られる。東京ドームも天然芝に変えればいいのだ。天井は開閉式にして、太陽光線を浴びせれば芝も育つ。ドジャースのように電熱線を入れてもいい。芝の養生が大変で金がかかる? 菅野智之が今季のあの成績で現状維持の年俸6憶5000万円をもらうくらいなら、天然芝への張り替えなど不可能ではないはずだ。

 とにかく、いまの日本は一時が万事、利便性を最優先させる国民になってしまった。野球界も同じだ。それで選手のプレーの質が向上したというなら私も認めるが、そうでないから腹立たしい。

 ヤクルトの山田哲人は、十年に一度出るか出ないかという逸材で、私も好きなタイプの選手だ。打撃に関しては文句をつけようがない。しかし、守備には不満が残る。捕れるボールを捕れない。イレギュラーしない人工芝の神宮を本拠地にして、なぜ2ケタ近くものエラーをするのか(今季8)。人工芝で許されるエラーは年間5個までだ。それ以上エラーするような選手は、ゴールデン・グラブ賞に選ばれても辞退すべきだ。

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最終更新:2019/12/14(土) 18:17
週刊ベースボールONLINE

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