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「BMW K1600GTL TRIKE」(サクマエンジニアリング)を試乗インプレ!タンデマーもにっこり、究極の快適性とはこのことか?

2019/12/6(金) 11:50配信

webオートバイ

卓越した乗り味を生み出す絶妙な車体セッティング

さすがに側車やトライクに造詣の深い、サクマエンジニアリングのトライクだ。このK1600ベースのトライクは非常に完成度が高く、びっくりするほどよくできている。

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バイクを改造して仕上げる、後2輪型のトライクは、操作系がバイクと同じというだけで、操縦方法や操縦特性は大きく違う。

バイクをリーンさせる代わりに、極低速ではハンドルを切って曲がり、車体に勢いがついた中高速では左右への荷重移動を利用する。

車体やタイヤのしなり、たわみを使って、俊敏に向きを変えるレーシングカートのような特性に近いが、重心はレーシングカートよりずっと高い。

だから、荷重移動を巧みに使えば、高速道路の車線変更などでフォーミュラカーのような俊敏な機動まで行なえる。

大らかでゆったりしているように見えて、実は4輪車などより繊細な動きもできる乗り物だ。

そのため、左右の後輪ユニットとバイクフレームとの剛性バランスや、各部のアライメントといった車体のセッティングが極めて重要になるのだ。乗りやすさや安定性などを大きく左右する。

サクマエンジニアリングのK1600GTLトライクは、この車体セッティングがすこぶるいいのだ。

極低速だと、車体の左右への揺れがハンドルに伝わる。

トライクなら多かれ少なかれそうなるのだが、このマシンはその揺れる力がマイルド。しかも、ある程度速度が乗ればまったく影響を受けなくなる。

さらに、後2輪の衝撃吸収力とコーナリング時のスタビリティが優秀で、クイックな機動をしてもなかなかインリフトしない。

このトライクの車体造りのポイントである、フロントのトレールを減らして車高も抑えたアライメント変更が効いているのだ。

左右輪のアンチスウェーバーとショックのバランスもよく吟味されている。これまで乗ったことのあるトライクで感じた印象とは大きく違った。こんなに安定していて扱いやすいトライクは初めてだ。

3輪車であるトライクは、バイクとも4輪とも違う、ちょっと変わった乗り物、と思う人も多いことだろう。でも、このK1600GTLトライクは気分よく、安心してツーリングできる快適なモデル。

トライクならではの操縦特性を知って「慣れ」を習得すれば、上質な乗り味のこのトライクをますます楽しめることだろう。

宮崎敬一郎

最終更新:2019/12/6(金) 11:50
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