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スウェーデンの児童文学作家リンドグレーンが愛され続ける理由

2019/12/6(金) 20:41配信

ESSE-online

スウェーデンの国民的作家、アストリッド・リンドグレーンの伝記映画『リンドグレーン』がまもなく日本でも公開されます。
彼女の名前は知らなくても、『長くつ下のピッピ』『やかまし村の子どもたち』『ちいさいロッタちゃん』などの作品を読んだことがある、という人も多いのではないでしょうか。

片づけられる子に育つフレーズ。ウソでも「捨てるよ」はNG

世界でおよそ1憶6500万部の売り上げを誇り、100か国語もの言語に翻訳されているリンドグレーン作品。その魅力を、北欧に詳しいライター、ルミコ・ハーモニーさんに紹介してもらいました。

スウェーデンの児童文学作家リンドグレーン作品の魅力

スウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーン。彼女の作品で特徴的なのは、大人の「こうあるべき」にとらわれない子どもの姿を自由に描いているということです。

●子どもなのに一人暮らししているピッピ

たとえば、『長くつ下のピッピ』は、子ども一人で家に住んでいるという設定。常識にとらわれないピッピは、「後ろ向きに歩いちゃどうしていけないの?」「毎晩もう寝なさいという人がいないから、自分で言うの」などのセリフで、読む人をハッとさせます。

出版当初は、あまりのピッピの行儀の悪さに驚きや非難の声も上がったそうですが、瞬く間に子どもから絶大な指示を得て、国民的キャラクターになりました。

『やかまし村の子どもたち』は、やかまし村にある3軒の家に住む6人の子どもたちのお話です。テレビもクルマも、競争もない暮らし。愛情深い両親に見守られながらも、遊びに関してなにも口出しされません。

『ロッタちゃん』シリーズの主人公、ロッタちゃんは、お兄ちゃんお姉ちゃんがいる末っ子。隣の家に家出したりして、小さくても“独立”している姿が描かれます。

●子どもの人権を守った人生

リンドグレーン自身、兄弟姉妹とスモーランド地方の自然のなかで伸び伸びと育ちました。思いっきり遊ばせてもらえた、つまり自由と安心が保障された子ども時代を送ることができ、大人になっても子ども心を忘れなかったがゆえに、より多くの人々の心を打つ世界観を描けたのでしょう。

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最終更新:2019/12/6(金) 20:41
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