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グリーンなライフスタイルのススメ

2019/12/6(金) 17:55配信

オルタナ

2019年は、9月と10月に巨大な台風が日本を襲い、各地に甚大な被害をもたらした。かねてから言われている地球温暖化による気候変動が、いよいよ現実のものとなってきた。また、気候変動のみならず海洋プラスチックごみ問題も目を背けてはならないものだ。成長と前提とした経済、利便性を求める生活を(すでに遅いかもしれないが)見直さなければならない。

持続可能社会のためのライフスタイル

フィンランドセンター※1 は、11月4日から8日の5日間にわたって「スウェーデン系フィンランド人文化ウィーク」を開催した。フィンランドには、スウェーデン語を母語とし独自の文化を持つスウェーデン系フィンランド人が人口の約5%にあたる27万人居住している。

マイノリティだが文化、芸術・文化面などの面でフィンランドを代表する活躍をしている。ちなみに偉大な作曲家のジャン・シベリウス、ムーミンでおなじみの作家トーベ・ヤンソン、F1レーサーのケケ・ロズベルグなどもスウェーデン系フィンランド人だ。

文化ウィークのプログラムの一つとして「グリーンなライフスタイル ~すべての人にとっての、毎日の課題~」というセミナーが、11月6日に駐日フィンランド大使館で開催された。このセミナーはフィンランドセンターのスウェーデン系フィンランド人の女性研修生が企画した。セミナーには3名が登壇し、持続可能な社会を実現するために日々の暮らしの中でできることの様々な事例やヒントを与えてくれた。

※1:フィンランドセンターは、1998年に設立され、フィンランドの学術、文化、高等教育、技術、経済などの情報を提供し、フィンランドと日本両国のこれらの分野の協力を推進している。

世界で起こっている様々な改革

最初に登壇したマリコ・マクティアーさんは、一般社団法人Social Innovation Japanやマイボトルに無料給水できる場所を探せるスマホアプリ“mymizu”の共同設立者。「持続可能な社会に向けて一人ひとりの役割」というテーマでプレゼンテーションを行った。

江戸時代の庶民の暮らしは(モノがなかったので)ムダを出さず持続可能な社会だったことに触れ、そのときから百数十年という(歴史的に見れば)短い時間で、私たちの生活習慣がすっかり変わってしまったことを指摘。今は改善よりも改革が必要と訴えた。また、持続可能な社会の実現を目指す、日本や世界で取り組まれている事例をいくつか紹介してくれた。

上勝町 ゼロ・ウェイスト宣言
http://www.kamikatsu.jp/zerowaste/sengen.html
日本で初めてゼロ・ウェイスト(ゴミゼロ)を宣言。ゴミを13品目45分別するなど、町をあげて多彩な取り組みを実施し、2016年度にはリサイクル率81%を達成した。

Fairphone
https://www.fairphone.com/en/
壊れた部品を簡単に交換することができ環境に優しいオランダ発のスマートフォン。

Loop
https://loopstore.com/
様々な企業にリサイクルプログラムを提供しているTerracycleが2019年にローンチしたプラスチック容器を廃し金属やガラス容器として使用後の容器を回収し繰り返して使うことでムダなくすショッピングプラットフォーム。

アイカサ
https://i-kasa.com/
好きなときに借りられて、好きなときに返却できる日本初でNo.1の傘シェアリングサービス。

my mizu
https://www.mymizu.co/
マイボトルに無料で給水できる場所やお店を探せるスマホアプリ。

日本では年間220億本※2 ものペットボトルが製造されているという。例えば my mizu のようなアプリを使って、多くの人がマイボトルを利用するようになれば、メーカーもペットボトルの飲料を作らず、量り売りの様な別のスタイルのビジネスを考えるようになるかもしれない。マイボトルを持つという小さなアクションでペットボトルを減らし、プラスチックごみの問題解決に貢献できる可能性もある。

※2:2017年度は227億本。PETボトルリサイクル推進協議会、清涼飲料用PETボトルの出荷本数と、その環境負荷(CO2排出量)の推移より。 http://www.petbottle-rec.gr.jp/data/weight_saving.html

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最終更新:2019/12/6(金) 17:55
オルタナ

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