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スマイルスポーツ・コンビ対談 道下美里×河口恵(ブラインドマラソン) 「2人で最高の結果を目指して駆け抜ける」

2019/12/6(金) 18:22配信

ベースボール・マガジン社WEB

リオデジャネイロパラリンピック、ブラインドマラソン銀メダリストの道下美里選手と、伴走者の河口恵さんの出会いは2016年。同年に現役を引退した河口さんは地元の福岡に帰郷。同じく福岡を拠点に練習していた道下選手は、パラリンピックでのメダル獲得に向けて安定した伴走者を探していた。そんな2人をよく知る所属先の人事部が、河口さんに道下選手を紹介。2人は出会い、ランナーと伴走者として東京2020パラリンピックを目指して走っていくことになったのだった。そんなコンビの現在を、スポーツ情報マガジン「スマイルスポーツVol.80」で語ってくれた。
(※取材は2019年9月12日に行いました)

――お二人の出会いは3年前の2016年4月。当時のことは覚えていますか?

河口  最初は道下さんがコーチと来て、一緒にパスタを食べに行ったんですよね。

道下  そうそう。顔合わせみたいな感じで。そのときはお互いに緊張していたよね。

河口  どう接したらいいのかわからなくて、パスタがノドを通りませんでした(笑)。でも、 道下さんはいつも笑顔で、ずっと笑っていたのが印象に残っています。

道下  河口さんは視覚障害者と接するのは初めてで、声掛けの仕方もわからないから無言になっていました(笑)。陸上をずっとやっていたという話を聞いていたので、冷静に見られているのかな?と思っていました。

河口  ただ無言だっただけです(笑)。私はどちらかというと人見知りなんです。

道下  私も昔はすごく人見知りでした。でもランニングを初めてからは社交的になって、今ではいろいろな人に声をかけて、「ロープを持ってください」とお願いするくらいです(笑)。

河口  道下さんと出会うまではブラインドマラソンという競技も知りませんでしたし、伴走することも初めてでとまどいもあったと思います。

道下  それでブラインドランナーの気持ちがわかるようにということで、アイマスクをつけて山登りを体験したんだよね。

河口  そうなんです。他の伴走者の方から、自分で経験してみたらブラインドランナーに対する声掛けが変わってくると言われたので、私も実際にアイマスクをつけて山登りを体験しました。

道下  その話を人から聞いて、私に寄り添おうとしてくれていることを感じて、とても嬉しく思ったんです。実際、山登りをした後から私に対する声掛けが変わって、私が不安に思うことを察して先に声を掛けてくれるようになりましたね。

河口  山登りは冷や汗が出るくらい本当に怖くて、伴走者の責任感というのが大事だと感じました。

道下  山は不整地なので、自分が何かあると思っていた足元に何もなかったという不安があります。

河口  アイマスクをつけると、目の前がぐるぐる回っている感じでした。どっちを向いて歩いているのかわからないし、「足を上げて」と言われてもどれくらい上げればいいのかわからないから、次の日はすごい筋肉痛でした(笑)。

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最終更新:2019/12/6(金) 18:22
ベースボール・マガジン社WEB

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