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主力放出か?現状維持か?スパーズ王朝の終焉に歯止めをかける秘策とは?

2019/12/6(金) 11:30配信

THE DIGEST

 2015-16シーズンを最後に史上最強のパワーフォワード(PF)だったティム・ダンカンが引退。2017-18シーズン限りでエマヌエル・ジノビリが引退、トニー・パーカーも退団し、新たな大黒柱となるはずだったカワイ・レナードまでもが、球団首脳との確執によりトレードとなった。ここ22年連続でプレーオフに進出、5度の優勝を果たしたサンアントニオ・スパーズ王朝は終焉の時を迎えようとしている。

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 それでも、レナードと交換でデマー・デローザンが加入した昨季は前年を上回る48勝。カンファレンス7位で踏みとどまった。昨季全休した先発ポイントガードのデジョンテ・マレーが復帰し、今季はメンバー的には良くなっているはずで、実際開幕からの5試合で4勝をあげた。

 しかしながら、その後11月9日から8連敗。これはダンカンが入団する前の年、96年11月に8連敗を喫して以来の最長記録であり、現職のグレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチ(HC)体制下でのワースト記録となってしまった。

 一番の原因は、長年強さの源になっていた守備力の低下である。ダンカンの現役時代、スパーズのディフェンスがリーグ平均より悪かったシーズンは一度もなかった。ところが昨季は平均110.0失点がリーグ12位、ディフェンシブ・レーティング111.2は19位まで低下し、22年ぶりに平均以下へと転落した。そして今季はそれぞれ116.0点で26位、113.8で27位まで悪化。今のスパーズはリーグで最も守備力の低いチームと化しているのである。

 細かく見ていくと、フィールドゴールの被成功率がワースト6位、そしてターンオーバーを犯させた回数がワースト2位。相手にプレッシャーをかけられず、自由にプレーさせてしまっている様子が見て取れる。

 個人成績では、全試合に先発出場しているシューティングガードのブリン・フォーブスが足を引っ張っている。ディフェンシブ・レーティング117.3は、今季20試合以上先発している選手のうちリーグワースト4位。なお同7位はデローザン、8位はラマーカス・オルドリッジとスパーズ勢がワースト10に3人も入っている。

 最初の14試合はずっとトレイ・ライルズがPF、オルドリッジがセンターで先発出場していたが、この2人はいずれもピック&ロールを仕掛けられると簡単に得点を許してしまっていた。主力にロングシュートを打てる選手が少ないことから、フォーブスとライルズが多くの出場機会を得ていたのだが、そうしたプラスを守備でのマイナスが打ち消していた。

 そうしたこともあって、今季は第1クォーターでいきなり大量失点し、劣勢の展開になる傾向が強かった。ポポビッチHCもこの状態を看過できず、6連敗を喫したあとの11月20日から先発メンバーを入れ替える。

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最終更新:2019/12/6(金) 11:30
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