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魚津水族館の尋常ならざるおみやげ屋さん「真珠コーナー」をレポートする

2019/12/6(金) 6:00配信

文春オンライン

ここに置いてあるものはすべて本物です

――本来は、売り物として買ったわけではなく、渡辺さんが個人的に……?

渡辺 はい。でも、「これいくらですか?」と聞かれて「それ非売品なんですよ」なんて言われたら、お客さんは見る気もしないんじゃないかって。「手に入れることができる」と思って見れば、わくわくして楽しいでしょう。

――確かにそうですね。ちなみに気になっていたんですが、サメやアザラシ、ウミガメのレプリカを置いたり、商品棚が貝殻の形をしていたり、店内のディスプレイもすごく賑やかで凝っていますよね。

渡辺 それなんですけどね、全部本物なんですよ。

――えっ。

渡辺 基本的に、ここに置いてあるものはすべて本物です。若い頃、もう40年くらい前ですか、動物の剥製を買ったり、大きな貝を買ってきたりして物が増えちゃって、とにかく置く場所に困って、商品の上に商品を置くしかなくなって……。

――陳列棚代わりに、ノコギリエイの上顎や、シャコ貝なんかを使っている?

渡辺 そうです。

――かなりの希少品なのでは……?

渡辺 ええ、もう入手不可能なものもたくさん。例えば、この「リュウグウオキナエビスガイ」なんかはかなり希少価値が高いので、昔は沖縄で採れたものを1万ドル(当時のレートで約360万円)で鳥羽水族館が買い取ったこともあります。さすがにこれは売りませんけど……(笑)。

――360万円……! なんだか、本当に博物館みたいですね。これだけたくさんのものがあれば、水族館でなく、こちらをメインに見に来るお客さんも多いのでは?

渡辺 ありがたいことに、そういう方もいらっしゃいますね。貝や化石、天然石とか、それぞれのマニアの方が全国から多く来てくれて。もう水族館、関係ないんですけど(笑)。みなさん、私よりもずっと詳しいですよ。

今のうちにアピールしておかないと

――近年、水族館のお客さんはどうですか?

渡辺 どうしても減ってしまってますね。今は、どこにでも新しい水族館があるでしょう。昔は、北陸地方の水族館はここしかなかったんです。それで車で前を通った人たちが寄り道がてらに来てくれてましたけど、高速道路ができてからは通り過ぎてしまうもんで。

――目的地へのアクセスが便利になった反面、そういった煽りはあるんですね。

渡辺 今では新幹線で目的地までまっすぐ行けますからね。だからこそ、こうやって私たちが「魚津、魚津」と騒がないと、知名度は上がらないし、忘れられてしまうんですよね。

――今はどこの自治体でも、観光に力を入れていますもんね。

渡辺 そうそう。今のうちにアピールしておかないと、誰も立ち寄ってくれないような街になってしまうので。ただただ、やることに意味があるんでしょうね。(魚津市のゆるキャラ)ミラたんの商品もいっぱい手がけているんですよ。30種類ぐらいは作ったかな。

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最終更新:2019/12/6(金) 6:15
文春オンライン

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