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J-POPの表現も中国基準へ? 酸欠少女さユり「MV削除事件」が示す暗い未来

2019/12/6(金) 11:00配信

文春オンライン

「塞外」に遠征をはじめた中国言論統制

 2019年11月末には、17歳のアフガニスタン系アメリカ人の少女が「まつ毛カール」の方法を教える美容動画のフリをして、中国が新疆ウイグル自治区でおこなっている少数民族弾圧を非難するスピーチ動画を、中国系ショート動画サービス「TikTok」に投稿したところ運営側に削除されてしまった事件も起きた(その後、TikTok側は謝罪)。

 

 従来、中国の言論統制は「赤い万里の長城(GFW)」と呼ばれるファイアウォールに守られた中国国内のネットサービスのなかで完結していたが、いまや中国企業の国外向けサービスであるTikTokはもちろん、TwitterやYouTubeやApple musicといった西側系のプラットフォームであっても、資本の論理のなかでそのくびきから逃れることは難しくなっている。

 本来は中国の体制を国外の情報から守るために構築された「赤い万里の長城」から塞外に遠征をはじめた中国の言論統制に、日本や世界はどう対応するのか? 現代はそんな判断が迫られる時代になっている。

安田 峰俊

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最終更新:2019/12/6(金) 12:36
文春オンライン

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