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来日で話題のローマ教皇フランシスコ「喜びをえられる言葉」

2019/12/6(金) 17:36配信

webマガジン mi-mollet

11月23日から26日まで、ローマ教皇フランシスコが日本に滞在していました。長崎、広島、東京と駆け足で訪問されたこの4日間、多くの人とふれ合い、やさしい言葉をかけ、たくさんの心にともし火をともしてくださいました。平和への訴え、被災者へのいたわり、出会った人々を両腕で抱くようにして語りかける姿が心に残ります。
今回は、教皇のこれまでの講話から「喜びをえられる言葉」を選んでご紹介します。

教皇フランシスコ
第266代ローマ教皇。1936年、アルゼンチンのブエノスアイレス生まれ、本名ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ。初めてのラテンアメリカ出身で、初めてのイエズス会員の教皇。アルゼンチンで同会の管区長、神学院長などを務めた後、ブエノスアイレス大司教となり、2013年3月に行われたコンクラーベ(教皇選挙)において、教皇に選出される。

 人の心を喜ばせるものは、
自分と同じような者の心、
自分を愛し孤独から救い出してくれる
心のほかにはない

(2015年10月4日 サンピエトロ大聖堂にて)

カトリック教会では、信者を羊、聖職者を司牧者といいます。教皇フランシスコは、「羊の匂いがする」ことを大事にしてきました。それは、人々との触れ合いを大切にすることでした。来日中、教皇フランシスコは、集いやミサの間、たくさんの人たちを抱きしめ、ていねいに耳を傾けておられたのです。

教皇フランシスコは、こう言っています。
「……神はアダムの孤独に触れて心を痛めて言いました。『人が独りでいるのはよくない。彼に合う助ける者を造ろう』。……神は人間を独り孤独な者としてお造りになったのではなく、幸せになるために、補い合いながらだれかと連れ立って歩むよう造られたということです。愛というすばらしい体験をするため、つまり愛し愛されることです」

幸せになるための三つの姿勢

つねに喜ぶこと、
たえず祈ること、
いつも感謝すること。
三つの姿勢でいることです。

(2017年12月17日、サンピエトロ広場にて)

11月25日、教皇フランシスコは天皇陛下と会見されました。陛下は教皇に歩み寄り、スペイン語で「日本へようこそ。お目にかかれてうれしいです」と言って握手を交わされました。陛下が「日本の人たちに心を込めて寄り添っていただき、感謝しています」と述べられると、教皇は「広島、長崎では自分の気持ちを込めてメッセージを出しました」とご返事されたといいます。お二人が出会えたことに感謝し、喜びを表したひとときでした。

 教皇フランシスコは、このように語っています。
「たとえ思うようにことが運ばなくても、つねに喜んでいるということ。何があっても、あの深い喜び、すなわち平和があるということです。……二つ目の姿勢、わたしたちは祈ることにより、真の喜びの源である神との、揺るぎないかかわりが持てるようになります。キリスト者の喜びは、何かを支払って得られるものではありません。お金で買えるものではありません。……三つ目の姿勢は、恵みに報い続けること、神に対する感謝にあふれた愛です。実に神は、わたしたちに対して、それはそれは広い心を持っておられます。……喜ぶこと、祈ること、感謝すること、これらは、真のかたちで降誕祭(クリスマス)を過ごすよう備えるための三つの姿勢です」

『ローマ法王の言葉』講談社 価格 1500円(税別)

ローマ教皇フランシスコの数々の講話やミサから、キリスト教信者はもとより、一般の人々にもわかりやすく心に残る言葉を集めました。庶民出身の法王の言葉は、日常生活に基づいたもの。「家族」「愛」「ゆるし」「喜び」に加え、未来を担う「子どもと若者」たちへのメッセージがいっぱい詰まったこの本は、きっといつまでも手元におきたくなり、明日への糧となることでしょう。

文/高木香織
構成/片岡千晶(編集部)

最終更新:2019/12/6(金) 17:36
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