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「嵐」の紅白歌合戦出場…景気拡張局面との不思議な関係

2019/12/6(金) 12:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供する「宅森昭吉のエコノミックレポート」の『経済指標解説』を転載したものです。

12月のトピック

微妙な景気局面。外需の弱さを内需でカバーできるか。嵐の紅白歌合戦出場と景気局面に意外な関係が存在。「パプリカ」のレコ大史上最年少受賞あるかどうかに注目。

景気は後退局面の瀬戸際という微妙な局面。鉱工業生産指数・10月分速報値前月比は大幅減少

鉱工業生産指数・10月分速報値・前月比は▲4.2%と2カ月ぶりの減少になった。15年を100とした季節調整値の水準は98.9と、16年5月分(98.5)以来の低水準になった(図表1)。10月分の大幅減少は、米中貿易戦争などで世界経済が鈍化し輸出が弱含んでいることに加え、消費税増税、台風19号等の被災、9月にコンベア、運搬用クレーン、海外向けの化学機械など一部品目で大型案件があった反動減、昨年10月分が9月の地震、台風の影響を受け挽回生産をしたことによる季節調整値への影響など、様々な要因が作用したようだ。経済産業省は基調判断を「総じてみれば、生産はこのところ弱含み」から「総じてみれば、生産は弱含み」に下方修正した。

10月分の一致CIの前月差はかなり大幅な下降になると予測される。一致CIを使った景気の基調判断をみると、8月分で「下げ止まり」から景気後退の可能性が高いことを示す「悪化」に下方修正された。9月分に続き10月分でも「悪化」の判断が確実視される。現在、外需・生産関連は弱くても、内需関連の底堅さで景気後退は回避できるとみているが、実際回避できるかどうかは微妙である。季節調整替えも行われる鉱工業生産指数などの年間補正(来年4月頃か)などの結果を待たないとはっきりしたことは言えないような状況だろう。鉱工業生産指数の先行きを、製造工業予測指数でみると11月分は前月比▲1.5%の減少、12月分は同+1.1%の増加の見込みである。鉱工業生産指数が12月分から持ち直し基調に戻れるかどうか注目される。

政府は国・地方の歳出を8兆円程度、財政投融資4兆円程度、外為特会から捻出する約1兆円を合わせ13兆円規模となる新たな経済対策を打ち出すと日本経済新聞が伝えている。経済対策の柱は(1)災害からの復旧・復興、(2)経済の下振れリスクへの支援、(3)未来への投資と東京五輪後の経済活力の維持だ。先行きの景気の下支え要因になろう。

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最終更新:2019/12/6(金) 12:00
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