ここから本文です

市北部に人気を奪われた「東の渋谷」…「柏」の20年後は?

2019/12/6(金) 11:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

人口減少の局面になり、厳しさが増す不動産投資。今後、どこが投資エリアとして有望なのか。不動産投資には欠かせない要素である「人口」や「不動産取引の現状」などをもとに、検討していく。今回紹介するのは、千葉県「柏」。

常磐線×東武アーバンパークラインの結節点

前回(関連記事: 「西の渋谷」の実態は…「町田」に襲いかかる人口減少の波 )、「西の渋谷」と例えられる「町田」を取り上げたが、西があれば東もある。「東の渋谷」と例えられるのは、「渋谷」駅から北東に30km強の「柏」だ。そのように形容されたのは90年代後半、当時流行していたギャル文化を発信する店が「柏」駅周辺にオープンし、街の雰囲気が「小さな渋谷」のようだったからだという。

柏が位置するのは、千葉県の北西部で、人口は40万人を超える。その中心である「柏」駅周辺は、もともと何もない農村地帯であったが、1896年に常磐線が開通し「柏」駅が開業し、1923年には北総鉄道(現東武野田線)が開業すると、二つの路線の結節点として、市街地が形成されるようになった。

1954年、東葛市から改称して柏市が誕生。高度成長期を迎えると、東京のベッドタウンとして人口が急増し、1985年には30万人を、2010年には40万人を突破した。

また2005年には、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス(TX)の開通に伴い、市北部の「柏の葉キャンパス」を中心に、産学連携施設を中心とした文教地区が形成され、さらにショッピングモールやマンションなどの開発も活発化。TX沿線は東京都心へのアクセスの良さもあり、最近では「住みたい街」として各種ランキングに顔を出すことも珍しくない。一方で目立った開発計画のない市南部は、TX沿線の北部との格差が顕著になっており、「柏の南北問題」と議論されている。

そんな柏の中心となるのが、前述の「柏」駅周辺で、JR常磐線、JR常磐快速線(上野東京ライン)、東武鉄道野田線(東武アーバンパークライン)の3路線が乗り入れている。快速を利用すれば、「上野」まで30分、「東京」まで40分、「品川」まで50分でアクセスできる。乗降者数は約40万人/日で、TXの利便性向上に伴い、利用客が分散したとはいえ、日本屈指のターミナル駅であることに変わりはない。

駅周辺は商業集積地であり、東口にはビッグカメラが入る「SKY PLAZA」、「ファミリかしわ」、「柏マルイ」、「イトーヨーカドー 柏店」、西口には駅直結の「柏高島屋ステーションモール」や「柏高島屋」などの大型商業施設が点在。東口のデッキを降りると、正面に「柏駅東口駅前通り商店街」、その右手にはアーケードがある「柏二番街商店会」が続き、多くの飲食店や雑貨・服飾店などが並ぶ。

昼夜問わず、ターミナル駅にふさわしい賑わいを見せているが、懸念材料となっているのが、2016年に閉店した「そごう柏店」の跡地。駅東口直結という立地に関わらず、まだ正式な跡地利用案は示されていない。第一駐車場跡地には、タワーマンションの建設が始まったが、店舗跡地でも再開発の早期着工が待たれている。

1/2ページ

最終更新:2019/12/6(金) 11:00
幻冬舎ゴールドオンライン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事