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低予算映画で重要な「内トラ」って何?映画業界のウラ用語

2019/12/6(金) 15:45配信

bizSPA!フレッシュ

 2019年もいよいよ年の瀬。今年も新海誠監督の『天気の子』、実写版『アラジン』など数々のヒット映画が生まれました。また、11月22日に公開された『アナと雪の女王2』はわずか3日間で興行収入19億4205万円にのぼり、前作の2倍以上のスピードとのことです。

 あなたの会社も、映画に出資することがあるかも……? 今回は映画業界の業界用語を見ていきましょう。

Q.「内トラ」ってどういう意味?

「内トラ誰かいない?」

 映画制作は予算との戦いなのです!

A. エキストラを身内(スタッフ)が務めること

 登場人物以外の、通行人などの端役のことをエキストラと呼びます。まだ名前が売れていない俳優が格安の出演料で演じる場合もありますが、ほとんど演技力を必要としない群衆や背景の通行人は、一般人をアルバイトで雇ったり、ボランティアを募ったりすることもあります。

「内トラ」は「身内がエキストラを演じる」ことからきている言葉です。出演料を支払う予算がなかったり、ボランティアを募るスケジュールがない場合に、スタッフがエキストラとして出演するのです。

 ちなみに、映画の監督や原作者がエキストラで出演することは「カメオ出演」と呼ばれます。サスペンス映画の巨匠・アルフレッド=ヒッチコックは、自作のほとんどにカメオ出演していることで有名です。

 カメオとは装飾品の意味。「監督や原作者が映画のどこかに出演している」という事実が観客へのサービスになっているのです。「カメオ出演」は究極の内トラと言えるかもしれません。

Q.「惹句(じゃっく)」って何?

「あの映画の惹句いいね!」

 映画宣伝に欠かせない惹句とは?

A. 映画の宣伝文句・コピー

 映画の宣伝ポスターや予告CMなどで目にする「全米No.1ヒット!」などのコピーを「惹句」と呼びます。

 出版や広告業界でも使われる言葉ですが、とりわけ映画業界でよくある例として「全米~」で始まるものが挙げられます。「全米が震撼した」や「全米が涙した」など。それだけハリウッド映画が多く公開されているという証拠でもあるでしょう。

 以前、ハリウッド大作の『アベンジャーズ』(2012)の、日本での公開時の惹句が「日本よ、これが映画だ!」だったことに対し、「日本人をバカにしている」と批判の声が挙がったこともありました。ちなみに、魔夜峰央による同名の漫画を原作とした邦画『翔んで埼玉』(2019)は「世界よ、これが埼玉だ!!」と、そのパロディになっています。

 注意して惹句を見てみると面白い発見があるかもしれません。

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最終更新:2019/12/6(金) 15:45
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