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サステナビリティって何?専門家が答えます。 Vol. 18 毎年10億本が廃棄 「ラ ブーシュ ルージュ」が目指した真にサステナブルなリップ

2019/12/6(金) 10:00配信

WWD JAPAN.com

サステナビリティに取り組まない企業は存続できない――といわれる一方で、具体的に何をどうしたらいいのか分からないという声も聞く。そこで「WWDジャパン」11月25日号では、特集「サステナビリティ推進か、ビジネスを失うか」を企画し、経営者やデザイナー、学者に話を聞きその解決策を探った。今回はジュンとタッグを組み日本に上陸した「ラ ブーシュ ルージュ(LA BOUCHE ROUGE)」のニコラス・ジェルリエ (Nicolas Gerlier)創業者兼クリエイティブ・ディレクターに、業界初のマイクロプラスチック不使用のリップスティックの誕生秘話と、化粧品業界におけるサステナビリティについて聞く。

【画像】サステナビリティって何?専門家が答えます。 Vol. 18 毎年10億本が廃棄 「ラ ブーシュ ルージュ」が目指した真にサステナブルなリップ

WWD:なぜ「ラ ブーシュ ルージュ」を立ち上げたのか?

ニコラス・ジェルリエ「ラ ブーシュ ルージュ」創業者兼クリエイティブ・ディレクター(以下、ジェルリエ):化粧品業界が環境にもたらしている悪影響は多大で、中でもプラスチックの量が凄まじいことが問題になっている。マイクロプラスチックの排出量は、タイヤ、ファッション、化粧品が最も多いと言われているくらい。私はもともと大手化粧品メーカーでのキャリアが長く、この現実をよく知っている。そこで1日でも早く市場にサステナブルな化粧品を出さなければという使命感と責任感を感じ、「ラ ブーシュ ルージュ」を立ち上げた。

WWD:サステナビリティを意識したブランドは最近増えているが、「ラ ブーシュ ルージュ」はほかとどう違うのか?

ジェルリエ:まず、マイクロプラスチックを一切使用しないことに徹底的にこだわった。化粧品を大量生産しようと思うと、コストを抑えたり、処方を安定させるためにもマイクロプラスチックを配合することが多い。現代人は一週間にクレジットカード1枚ほどの量のプラスチックを摂取しているという調査も出ているが、口紅は直接唇に塗布するものだし、絶対に入れてはならないと思った。ほかにも水を使用していないので防腐剤も入れていないし、絶滅が危惧されるミツバチのミツロウも用いていない。そんな特殊なフォーミュラは開発に2年かかった。また、レフィルを開発し、使い終わったレフィルを店頭に持ってきてもらいリサイクルしてる。

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最終更新:2019/12/6(金) 10:00
WWD JAPAN.com

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