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プロ入りも視野に。高レベルの競争で成長を遂げる慶大の154キロ右腕・木澤尚文

2019/12/7(土) 11:03配信

週刊ベースボールONLINE

新チームでは副将に就任

 アマチュア野球シーズンはまだ、終わっていなかった。11月30日から12月2日まで3日間、侍ジャパン入りへ向け、愛媛・松山坊っちゃんスタジアムでサバイバルが繰り広げられた。大学日本代表候補合宿。来年はハーレム・ベースボールウイーク(オランダ)が予定(6月26日~7月5日)されており、24人の代表入りをかけた選考の場であった。

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 投手陣でアピールを見せたのは、慶大の154キロ右腕・木澤尚文(3年・慶應義塾高)である。紅白戦では150キロを計測。実は、今秋の悔しさをぶつける場でもあった。

 この秋まで慶大を指揮した大久保秀昭監督(12月1日からがJX-ENEOS監督に復帰)は、木澤を先発候補の一員として構想していた。今春のリーグ戦、早大2回戦で自己最速を計測するなど、過去最多のシーズン2勝を挙げて、秋は中心投手としての期待を受けていたのだ。しかし、右肩の違和感により、夏場の調整が大幅に出遅れた。戦線に戻ってきたのはシーズン終盤。結局、最終週、早大2回戦での1試合2イニングの救援登板にとどまった。

 慶大はリーグ戦で3季ぶりの優勝。チームとしての結果はうれしかったが、木澤には貢献できなかった無念さが残った。迎えた明治神宮大会。城西国際大との準決勝で登板の機会がめぐってきた。5回1失点。先発として最低限の仕事を果たしたが、同大会は4日間で3試合の過密日程。「明日(の決勝)もあるので、もう少し、リリーフ陣を休ませたかった」と語るのも本音。ただ一方で、本調子ではなかった中で、5イニングをつないだのは、貴重な役割を遂げたという見方もできた。

 慶大は決勝で関大を下して、19年ぶり4度目の優勝。4年生左腕・高橋佑樹(川越東高)が完封と、後輩・木澤にとしては、頼もしい先輩の投球をブルペンとベンチから見守った。同大会での木澤は、堂々と胸を張っていい「戦力」も、やはり、本人としては納得できる内容ではなかったという。新チームでは副将に就任。最終学年は文字どおり、屋台骨を支える立場となる。

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最終更新:2019/12/7(土) 11:39
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