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来春センバツは“当確”。森下暢仁が弟のようにサポートする大分商のエース・川瀬堅斗

2019/12/7(土) 11:09配信

週刊ベースボールONLINE

兄、森下の無念を背負って

 一塁ファウルグラウンドにある三カ所ブルペンの左端は、大分商高野球部の聖域だ。歴代エースが投げてきたプレートには、汗と魂が詰まっている。

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「笠谷(笠谷俊介、ソフトバンク)さん、マサト君が投げてきた場所です。自分も背番号1を着けた1年秋以降、引き継いで使わせてもらっています」

 147キロ右腕・川瀬堅斗が「マサト君」と親しみを込めて呼ぶのは今秋、広島からドラフト1位指名を受けた同校OBの明大・森下暢仁である。川瀬の兄・晃(ソフトバンク内野手)と、森下は大分商高で同級生。2人は1年夏、控え選手として甲子園に出場しているが出場機会なし。弟は当時(小学5年生)から大分商高のグラウンドに足を運んでいた。

 現在の担任(情報処理科)でもある渡邉正雄監督からこう言われたメッセージを、川瀬を片時も忘れたことはない。

「大商(ダイショウ)に来て、一緒に甲子園に行こう!!」

 主将だった兄は3年夏、県大会決勝で敗退。以来、川瀬は兄、そして森下の無念を背負って野球を続けてきた。中学時代に在籍した湯布院ボーイズでは135キロを計測。県内の強豪私学からも声がかかったが、川瀬の信念がブレることはない。2018年4月、大分商高に入学。父のように慕う、渡邉監督との高校3年間が始まった。1年秋からエースとなったが、11月に腰の疲労骨折が判明。復帰までの約7カ月は走ることもできず、つらい日々であったが、体幹トレーニングや食トレに励んで体重5キロ増の81キロとたくましくなって戦線に戻ってきた。

 復帰すると最速147キロを計測。夏の県大会前には森下が母校へ訪れ、川瀬を直接指導している。「マサト君は自分にとって師匠のような存在です。投球フォームをはじめ、チェンジアップの抜き方など、丁寧に教えてくれます。日ごろから、LINEでアドバイスをしてもらっています」。森下とは兄のように接してきた。森下も弟のように川瀬をサポートしてきた。こうして迎えた夏の県大会では主戦で投げたが、藤蔭高との決勝で惜敗して、甲子園にあと一歩、届かなかった。実際のところ夏に間に合わせるのが精いっぱいであり、猛暑の中で体力が限界だったという。

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最終更新:2019/12/16(月) 20:24
週刊ベースボールONLINE

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