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12月に読みたいおすすめの本3選

2019/12/7(土) 18:11配信

25ansオンライン

着物もグルメも年中行事も歌舞伎を「五感」で楽しむ方法

歌舞伎の「初心者向けガイド」はあまたありますが、この本は一味違います。観劇する作品のストーリーや豆知識はもちろん、歌舞伎座で楽しめるお土産屋さんや食事術まで、愛情たっぷり細やかにデビュタントをエスコートしてくれるのです。演目や役者にちなんだ着物コーデや、季節ごとの年中行事の美しさ。歌舞伎にまつわる楽しみがぎゅっとつまったページを夢中でめくりながら、「こんな本ほしかった!」と思わず叫んでしまいました。見物のお供にぜひ。

花言葉は、解放の呪文 「自分」を取り戻す少女の物語

虐待やDVで、心に大きな傷を負ったアリス。祖母に引き取られて連れていかれたのは、オーストラリア固有の花を育てる花農場でした。出会いを通して、奪われた自分の言葉と物語を取り戻していくアリスの姿に、熱い共感が止まらなくなる本作。30ヵ国での出版やドラマ化決定も納得です。「自分の物語の価値を疑う女たちに」ではじまる献辞やテニスンの詩、花図鑑のような構成には、少女小説のようなときめきもいっぱい。ぜひ、本という形で出会ってください。

総料理長がつづる 愉快で美味しい厨房エッセイ

「私はクタクタに煮た野菜が好きである」という冒頭の一文で、絶妙におなかがすく一冊です。現在、ホテルオークラ福岡で取締役総料理長を務める著者が、アムステルダムやパリでの修業時代や九州の味との出会い、愛する食文化について、独特の温かな文章と美しい挿画でつづったエッセイ。タイトルのとおり、疲れた日にふと読んで、笑顔になれるような体験でした。巻末に添えられたホロホロ鳥のレシピ、絶対に作ってみたくなることうけあいです。

MAI TAKANO

最終更新:2019/12/7(土) 18:11
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