ここから本文です

日本のクリエイターに効くポルトガル発の特効薬? 噂のコミュニティ【THU】がもたらす『三大効能』

2019/12/7(土) 15:10配信

WIRED.jp

イラストレーター、写真家、CGアニメーター……クリエイティヴな職人たちには共通する不安や悩みがある。日本で2度目の開催となったポルトガルを起源とするグローバルなコミュニティ【THU】は、彼らに癒しを与える薬のような存在だ。そんな舶来品のパッケージを裏返し、薬の成分表に目を向けてみたい。

2020年、THUは東京を飛び出す

発足当初の目的を、ここまで拡大してしまったコミュニティは珍しい。そもそも【THU(Trojan Horse was a Unicorn:トロイの木馬は一角獣だった)】は、ポルトガルのとあるCG専門学校が卒業生の就職先を獲得するため、企業の採用担当者を招待したパーティが起源。

それがいまでは、組織・世代・国境を越え、クリエイター同士がつながりあう交流の場へと大きく発展した。多くがヴォランティアベースで運営され、参加者をトライブ(=種族)と呼び、数日にわたって開放的な空気をつくり出す「無目的な(!)出来事」である。

シンプルにいえば「クリエイター同士でのんびり飲んだり食べたりしながら、自由に話そう、そして手を繋ごう」という祭典。去る2018年の夏、「日本にもTHUを!」と声をあげたのはポリゴン・ピクチュアズ代表の塩田周三だった。

「ここはね、誰が何をどう語ってもいいところ。クリエイターって、こういうセーフゾーンを欲していると思う」

塩田の熱意に多くの人々が賛同し、イヴェント会場や飲み物、セミナー登壇者の渡航費等を工面している。プロとアマチュア、クライアントと下請け、企業と学生、先輩と後輩……そういう垣根をすべて壊そう、ヒエラルキーは無視しようというポリシー。あらゆる損得感情を抜きに、ただお互いを知り、ただ人生を分かち合う。

THUの自由闊達な風土には、日本人に効きそうな「三つの効能」が備わっている。ひとつ目は、お互い知り合えないはずのクリエイター同士が繋がる喜び。垣根を越える、いわば浸透力だ。

1/2ページ

最終更新:2019/12/7(土) 15:10
WIRED.jp

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事