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SUZUKI GSX-S1100 KATANAが復活した意義を考える──伝説のカタナは現代に何をもたらすのか?

2019/12/7(土) 21:42配信

GQ JAPAN

日本のバイク史に名車として刻まれ、発売当時は爆発的ヒット、今も多くのファンを抱えるカタナ。2輪ファンが注目をする中、2019年に復活を遂げたこのバイクは往年のファン、そして現代の2輪好きにはどう映るのだろうか。

【写真を見る】蘇った名車

おじさんたちの目に新型カタナはどう映る?

1980年に発表され、翌年から欧州で発売がスタートした初代のGSX-S1100、通称カタナはたとえるなら名匠が手にかけた国宝級の名刀であった。全てが研ぎ澄まされ、その後に手を入れる余地など残されていない完成度の高さを誇っていた。

では、2019年に登場した新型のカタナはどうなのだろうか。

工業製品としての完成度としては、当然合格点を与えられる。しかし、こんな言い方をするのは失礼かもしれないが、芸術点を評価すれば、ここからまだまだ手を入れられる余地を感じさせる。

はじめて新型を見た時の心境は複雑なものであった。名刀とはあきらかに毛色の異なるデザイン。とくに初代「カタナ」に思い入れのある世代のライダーにとっては微妙なデザインでもあったといえる。

しかし、ここにきてその見え方に変化が出てきた。

それは先代が下手に手を出せない完成度だったのに対し、新型は端々に隙があり、例えばカスタムなどをするアフターマーケットやそういった楽しみを重視するユーザー目線で見ると様々な可能性を感じることができるのだ。これを褒めているのか、否かと問い詰められると困るのであるが、カタナを研ぎ澄ましていく過程を楽しめるという、最近では珍しいマシンとなりうる可能性がある。そしてこれはマシンを長く愛し、そしてバイクライフを豊かにする実は有効な方法である。

そしてもうひとつ重要なこと。それはベースマシンの完成度が極めて高いということ。カタナのベースは速さと扱い易さを武器にするスポーツネイキッドマシンのGSX-S1000である。その素性の良さをしっかりと流用した点が良かった。

じつは元祖カタナは、スタイリングを最優先したためと思われる性能の妥協があったと感じられる面が若干ながらあった。ライディングポジションもそうであり、取り回し性能も決して良いとは言えなかった。対して新型カタナはよりフレンドリーで普段使いに億劫さやストレスが殆んどない。

アップライトなライディングポジションは刀らしさをそこなうものだったかもしれないが、乗ることを主眼とすれば正しい選択だ。Uターン等の取り回しもストレスがない。

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最終更新:1/10(金) 15:36
GQ JAPAN

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