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過去2年の「厳冬」から一転、大型契約が続出。なぜFA市場が活況になっているのか

2019/12/7(土) 17:15配信

THE DIGEST

 過去2年、MLBのFA市場は明らかに活気を欠いていた。ブライス・ハーパー(ナショナルズ→フィリーズ)やマニー・マチャド(ドジャース→パドレス)のような大物は総額3億ドル以上の超大型契約を手にしたものの、「中の上」レベルやそれ以下の選手は予想を下回る額を受け入れざるを得ない例が続出したのだ。

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 ハーパーやマチャドにしても、入団交渉が成立したのはキャンプインしてから。12月上旬に行われるウィンター・ミーティングで大型FA契約がいくつも成立し、メディアの話題をさらうのが冬の風物詩だったのに、「ストーブリーグ」とは名ばかりの話題性に乏しいオフシーズンが続いていた。

 2年続けて「厳冬」になった理由はいくつかある。総額1億ドルを超えるような大型契約の多くが不良債権化している現実に各球団が遅ればせながら気付いたこと、再建途上であることを理由に半ば意図的にチームを徹底解体する「タンキング」を行うチームが増えたこと、30歳を過ぎたベテランより若手を重用する流れになっていることなどだ。

 このオフも、FA市場に出る権利を持っていたJD・マルティネス)(レッドソックス)やアロルディス・チャップマン(ヤンキース)といった大物が早々に残留を表明。市場の評価が厳しいことを見越しての選択だと思われていた。

 しかし、いざストーブリーグが始まってみると、過去2年とは違って「中の上」選手でもそれなりの契約を得ているケースが目立つ。以下のリストは、これまでに新契約が決まった主な選手の予想額(『MLBトレール・ルーマーズ』)との比較である。

●ザック・ウィーラー[先発投手]
(メッツ→フィリーズ)
予想:5年1億ドル
契約:5年1億1800万ドル

●ヤズマニ・グランダル[捕手]
(ブルワーズ→ホワイトソックス)
予想:4年6800万ドル
契約:4年7300万ドル

●マイク・ムスタカス[二塁手]
(ブルワーズ→レッズ)
予想:2年2000万ドル
契約:4年6400万ドル

●ホゼ・アブレイユ[一塁手]
(ホワイトソックス→再契約)
予想:2年2800万ドル
契約:3年5000万ドル

●ウィル・スミス[救援投手]
(ジャイアンツ→ブレーブス)
予想:3年4200万ドル
契約:3年4000万ドル

●ドリュー・ポメランツ[救援投手]
(ブルワーズ→パドレス)
予想:2年1600万ドル
契約:4年3400万ドル

●カイル・ギブソン[先発投手]
(ツインズ→レンジャーズ)
予想:2年1800万ドル
契約:3年3000万ドル

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最終更新:2019/12/7(土) 17:15
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