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桜井玲香「大人になった部分を見せたかった」 乃木坂46卒業後の心境

2019/12/7(土) 11:55配信

リアルサウンド

 今年9月に乃木坂46を卒業した桜井玲香が、2nd写真集『視線』(光文社)をリリースした。本作は、卒業間もない頃にアメリカ・ポートランドにて撮影。“大人セクシー”をテーマに据え、未来への希望や女優業を続けていくことへの意思を感じさせる、これまでにない桜井玲香の表情を捉えた一冊に仕上がった。リアルサウンド ブックでは、主演ミュージカル『ダンス・オブ・ヴァンパイア』出演で多忙な中、桜井玲香本人にインタビューを敢行。撮影のエピソードはもちろん、女優業や卒業後の生活の変化などについても語ってもらった。

上目づかいで見つめてくる桜井玲香

■1st写真集『自由ということ』からの変化

――写真集の構成を最初に見たときにどう思いましたか? 

桜井:1st写真集『自由ということ』とは、まったく違う色が出ているなと思いました。街並みもシックだったので、その雰囲気が写真に出ているかと。

――紙もマットなもので、そこも街並みの雰囲気にあっていると感じました。そして驚いたのが、最初の数ページに渡って桜井さんの顔が写っていないことです。不思議なのが、それによって写真集にグッと引き込まれてしまいました。

桜井:斬新ですよね~。私も最初は驚きました。

――カメラマンの三瓶康友さんとは、お仕事したことはありましたか?

桜井:ありませんでした。お会いしたのは『CLASSY.』(光文社)のモデルをさせて頂くことになったのがきっかけです。写真集の撮影に行く前に、本誌と写真集のテスト撮影で何度か顔合わせしてから、ロケに向かいました。ロケ先での撮影は、最初は探り探りでしたね。でも行く前に「こういうカットを撮りたい」「こういう色味、雰囲気にしたい」など、色々と話せた上で撮影に臨めたので、現場で撮影してから、「思っていたものと違う」ということはなかったです。まずは白いワンピース姿で、街を歩いてみるところから撮影がスタートしました。

――『自由ということ』のカメラマンはTakeo Dec.さんで、いわゆる王道に近いグラビア撮影だったと思います。今回はどういったところに違いを感じましたか?

桜井:『自由ということ』のときは、空港に着いた瞬間からずっとカメラを向けていただいて、私が自然に動いたところを撮影して頂くという流れでした。今回は決め打ちに近い形で、「さぁ、ここでこういうカットを、こういうストーリーで撮りましょう!」と話をしてからの撮影でした。

――ポートランドの撮影はいかがでしたか?

桜井:(写真集を見ながら)この電車の中で撮影なんですけど、誰も気づいてくれなかったです(笑)。結構、大げさにカシャカシャやっていたんですけど誰も見てないんです! 人の目を気にしなくて良いのが新鮮で、開放的な気分で撮影に臨むことができました。

――そういう開放的な気分の表れか、笑顔で食べている写真も多いですね。

桜井:撮っていないタイミングでもずっと食べてました! それがまた楽しかったですね。ワインも飲んで、骨つきの肉を食べて。ポートランドは、「これが有名」というものがあまりない印象だったんですけど、毎日みんなで「今日、何食べに行く?」という感じで楽しかったです。初日の撮影で行ったアイス屋さんには、最終日にも行きました。

――朝市でフルーツを食べているシーンも、朝の光が美しく印象的でした。

桜井:あそこは本当にローカルな場所でしたね。フルーツもそのまま山盛りで売られていて、その感じがアメリカっぽかったです。

――メイクも自然で、本当にそこで生活しているかのような写真でした。

桜井:メイク自体、そんなにしなかったですね。最後のワンピースドレスのときだけ、少し濃い目にしたくらいで。今回はフォトブックではなく写真集でしたので、メイクも自然体のものがいいよねという話になりました。街自体も素朴な感じでしたので。それは写真に出ていると思います。

――足の裏にピントが来ている写真も印象的でした。

桜井:カバーと同じシチュエーションなんですけど、本当に恥ずかしかったです! まさか使われるとは思っていなかったので(笑)。

■大人セクシーというテーマでの撮影

ーー写真集のコンセプトが“大人セクシー”ということですが、これはもう最初から決まっていたのですか?

桜井:実は、最初から“大人セクシー”というコンセプトで撮影していたわけではないのですが、卒業してからの作品なので、大人になった部分を見せたいという狙いはありました。それもあって、撮影を進めているうちに、ミーティングで「“大人セクシー”というテーマはありかも」という話になりました。ランジェリーの撮影などは、そのミーティングの後に撮影したものが多いです。

――そこでミーティングがあると、撮影に対しての気持ちは変化しそうですね。

桜井:そうですね。その話し合いがあったからこそ、その場でまた衣装が変わったりしました。その場で良いと思えるものを作りながら撮っているという感覚でした。

――フィッティングのときよりも衣装は増えましたか?

桜井:増えました! 追加で持って来てくれていたので、そういうのも改めて見て、その場でコーディネイトやアイテムを変えたり、試行錯誤しながら進めて行きました。

――桜井さんやスタッフの「より良い作品を」という気持ちが伝わって来ます。今回は卒業してから初の写真集です、グループに在籍していたときと比べて、写真に対する姿勢に変化はありましたか?

桜井:そこはあまり変わらないですね。でもファンの方に、「卒業後の写真の方が、表情が柔らかくなったね」って言われました(笑)。そういう意識は全然ないんですけど、見てくださっているファンの皆さまの方が、私のことを客観的に理解している部分もあると思うので、そうなのかもしれないです(笑)。

■女優業とグラビアの仕事

――グラビア撮影の仕事は今後も積極的にやって行きたいですか?

桜井:もちろんです! いろんなメイクや、衣装を体験できるのも楽しいですし、撮影の中で新しい自分も見つけられることもあるんですよ。これからも機会があったら、撮っていただきたいです。グラビア誌の仕事もグループを卒業したら、なかなか機会がないとは思うんですが、お話があればやりたいです。今まで一緒に仕事をしていた人にも、現場で会いたいので。

――それを聞いて喜ぶ方は多いと思います。グループを卒業して、大きな変化を感じるのはどんなことですか?

桜井:団体で行動することがなくなったというのと、グループの情報をファンの皆さんと同じタイミングで知ることが増えました。この間も気づくと乃木坂46が上海でライブをやっていました(笑)。メンバーからの連絡が返ってこないな~と思っていたら、海外にいたという。そういうところから、本当に卒業したんだ、という実感を得ています。

――それは大きな変化ですね。最近は女優業がメインかと思うのですが、桜井さんのなかで女優に対しての考えや姿勢が変わった作品はありますか?

桜井:以前、『嫌われ松子の一生』という舞台に出演させていただいたのですが、それが大きかったです。出演が決まったとき、改めて映画版を観直したんですよ。そうしたら、中谷美紀さんが原作の暗さと映画のポップさのミスマッチ感を違和感なく演じられていて、「女優さんってやっぱりすごい!」と感動してしまいました。私は当時22歳で、舞台での演技でしたが、中谷美紀さんと同じ作品に挑戦させていただいたのは本当に勉強になりました。あの時はただただ全力でしたけれど、女性の一生を、しかも恋愛面を演じるというのがとても難しかったのを覚えています。今だったら、もっとこうしただろうなということは考えます。

――その役を22歳で、しかも舞台で演じるというのは、ハードルが高そうです。

桜井:30歳を過ぎた頃にまたやりたいです。『嫌われ松子の一生』に挑戦した経験から、私に女優という職業の面白さと、役というのは自分の普段の生活や人生と密接に関わってくるものなんだということを学びました。

――来年の目標はありますか?

桜井:今の作品(『ダンス・オブ・ヴァンパイア』)が来年も続いているので、そこに集中するというのと、その勢いで違うミュージカルや舞台に出演できたらいいなと思います。まずは目の前のことを必死でやって、次に繋げて行きたいです。

――最後に読者の方にメッセージをお願いいたします。

桜井:『視線』は卒業後初の作品で、アイドルの名残が残る、今しか撮れない表情がたくさん詰まった作品になっていると思います。ぜひ手にとってご覧ください。

佐々木康晴

最終更新:2019/12/7(土) 11:55
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