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【世界ハンド】「みんなを信じてる」 連敗から一夜で修正、おりひめJの自主性生んだ指揮官の言葉

2019/12/7(土) 9:04配信

THE ANSWER

司令塔の大山真奈、攻守に貢献「苦しい時にチームをうまく生かせられるか」

 日本初開催の女子ハンドボール世界選手権に出場している世界ランク13位の日本代表「おりひめJAPAN」は6日、D組の1次リーグ最終戦(パークドーム熊本)で同20位の中国と対戦し、35-18で勝利した。3勝2敗の勝ち点6で6チーム中3位。すでに12か国で争う2次リーグ進出が決まっており、24チーム参加となった1997年大会以降の最高順位が確定していた。8日の2次リーグ初戦はモンテネグロと対戦する。

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 ロケットスタートを切った。開始1分足らずで大山真奈が中央突破から先制ゴール。立て続けに5連続得点でリードを広げると、相手はたまらずタイムアウトを取った。再開直後も日本の猛攻が続き、反則による2分間の一時退場で1人少ない相手に襲い掛かった。パスカットから秋山なつみが自陣から無人のゴールに投げ込み、11分で9-0と大量リードを奪った。

 前半を17-8で折り返すと、後半も攻撃の手を休めることなく得点を量産した。亀谷も好セーブを連発し、プレーヤー・オブ・ザ・マッチを獲得。この日は県内17校の小中高生約5000人が観戦。計8310人となったホームの大声援を受け、子供たちの前で勝利を手にした。

 先制ゴールでチームに勢いをもたらした大山は、3得点だけでなく司令塔のCBとしても貢献した。「自分よりチームをどれだけコントロールできるか。苦しい時にチームをうまく生かせられるか」と、素早いパス回しで中国をかき回すなど活躍。ディフェンスでも体を張って相手の突破を何度も食い止めた。

7日は27歳の誕生日、チームからのサプライズの予定を「たまたま聞いちゃった」

 ロシアに敗れて2連敗となった前夜、ウルリック・キルケリー・ヘッドコーチ(HC)から「選手同士で話をしてもいいし、しなくてもいい。みんなを信じているから」とやり方を任せられた。ポジションごとに話し合い、大山はHCとともに映像を見て自分のプレーの修正点を確認。悔しさを成長に繋げた。

 7日は27歳の誕生日だ。チーム内でお祝いなどあるか問われると「たまたま聞いちゃったんです」と、うつむき気味にポツリ。大会前に負傷離脱した原希美が手術で7日にチームを離れるため、主将の永田しおりが中心になり、6日夜に大山へのサプライズを用意していた。しかし、“極秘任務”の打ち合わせ中に会話が主役に漏れる凡ミス。主将から「知らんふりして喜んで」と頼まれたという。

 チームワークを高めつつ、向かうは強豪の集う2次リーグ。8日は世界ランク27位のモンテネグロ戦だ。7日に試合はないが「息抜きはしないです。勝つために準備します」と誕生日にも汗を流す。「次も初戦が大事。強い相手に勝ち切ることが今は必要だと思うので、どんな相手にも全員で戦いたい」。2013年に一般公募で決まった愛称「おりひめJAPAN」。開催国枠で44年ぶり2度目の出場となる東京五輪まで歩みを止めるつもりはない。

THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada

最終更新:2019/12/7(土) 9:49
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