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日本にラグビーのプロリーグは誕生するのか? メリットと、山積する課題を徹底分析

2019/12/7(土) 10:33配信

THE ANSWER

高まるプロ化の機運、ラグビー取材歴20年の吉田宏記者が課題と可能性を考察 前編

 ラグビー・ワールドカップ日本大会の熱気が残る中で、ラグビー界にはプロ化への機運が高まっている。今月13日には、日本ラグビー協会が2021年のプロリーグ立ち上げを視野に入れた「新プロリーグ設立準備委員会」の発足を表明。ラグビー人気の盛り上がりを追い風に、国内初のプロリーグ誕生を加速していく方向だ。今回は、2回に渡り、日本初のプロリーグ誕生への課題と、その可能性について考察する。

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 日本ラグビー初のプロ構想は、すでにワールドカップ日本大会開幕前から動き始めていた。6月に就任した清宮克幸副会長が主導的な陣頭に立ち検討、推進されてきたのだ。ポスト・ワールドカップを見据えて、代表強化、国内でのラグビーの人気回復や普及という観点から、プロ化は大きな推進力を持つと期待されている。

 現状で日本最高峰のリーグと位置づけられるのは社会人チームによる「トップリーグ(TL)」だが、参画チームはプロアマ混在の編成でリーグを戦っている。厳密にはプロリーグではなく、従来の企業スポーツのカテゴリーだ。エディー・ジョーンズ、ジェイミー・ジョセフという、日本代表の躍進を支えた指揮官も共通して「日本はアマチュアの国として世界のプロと戦っている」と違和感を指摘してきた。いわゆるティア1と呼ばれるワールドカップ8強クラスの強豪国がプロ化する中で、舵を切れない日本協会を真っ向から批判はしなかったが、プロ的な環境のないままワールドカップで8強を目指すことの難しさを感じていたのは間違いない。

 ワールドカップ日本大会の盛り上がりまでは、国内のラグビー人気は各世論調査などでも“苦戦”が続いてきた。人気の指数を何にするかで誤差はあっても、競技種目の人気度では10位台中盤あたりが定位置で、プロ化を一応の軌道に乗せている野球やサッカーJリーグには、はるかに及ばない。バスケットボールが2016年にBリーグを立ち上げ、卓球もプロリーグを発足させる中で、ラグビー協会内でもプロ化の声が高まってきた。

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最終更新:2019/12/7(土) 12:08
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