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松下洸平、“朝ドラ”初出演で撮影初日は「記憶があまりないです(笑)」<スカーレット>

2019/12/7(土) 8:15配信

ザテレビジョン

戸田恵梨香がヒロインを演じる連続テレビ小説「スカーレット」(朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。

【写真を見る】寝込む八郎(松下洸平)を心配そうに見つめる喜美子(戸田恵梨香)

同ドラマは、高度成長期時代の滋賀・信楽(しがらき)を舞台に、男性ばかりの世界をがむしゃらな強さと持ち前の明るさで生き抜く女性陶芸家・川原喜美子(戸田)の姿を描く。

第45話(11月20日放送)にて、喜美子の働く丸熊陶業に入社してきた松下洸平演じる十代田八郎は、真面目だがどこか謎めいたところのある青年だ。喜美子は八郎から本格的に陶芸を教わることになり、作業をしながら2人の距離は徐々に縮まり、お互いを少しずつ意識し始める。

第60回(12月7日放送)では、喜美子が幼少期に拾った信楽焼のかけらを見るため川原家を訪れた八郎だが、信作(林遣都)が主催する“お見合い大作戦”に出席するため、帰宅しようとする。

母・マツ(富田靖子)の言葉を聞いた喜美子は、八郎に“お見合い大作戦”に出席してほしくないと伝えるというシーンが放送された。今後の喜美子と八郎の関係に注目だ。

喜美子の陶芸と人生に大きな影響を与えるという八郎を演じる松下が、“朝ドラ”初出演の気持ちや戸田の印象などを語った。

――今回「スカーレット」に出演が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?

実家に帰るたびに、いつも“朝ドラ”を見ている母から「“朝ドラ”に出ないの?」と言われていたんです。実は何度も“朝ドラ”のオーディションを受け続けてきて、箸にも棒にもかからない日々を数年間経験していました。ですので“朝ドラ”出演の報告をしたときの母の喜びを見たときは、本当にいい親孝行をしたなと思いました。

どんな撮影でも初日は緊張するものですが、信楽ロケの初日は「いま、自分は“朝ドラ”に出ている!」と思うといつもの倍ほど緊張してしまって…記憶があんまりないんですよね(笑)。

スタジオ収録の初日も“朝ドラ”特有のセットは、そこに自分が実際にいるように錯覚してしまうとてもリアルなセットなので、「今、自分は“朝ドラ”に出てる……」とまたもや緊張してしまいました。

キャストの皆さんも、スタッフの皆さんも本当に優しい方ばかりなので、今はものすごく楽しく撮影をさせていただいています。

■ 松下洸平、八郎は「誰よりも人に対する愛情の深さがある人」

――八郎の役柄についての印象や、役のここに注目してほしいという点はありますか?

「八郎」というだけあって、八人兄弟の末っ子です。戦争などで身内との別れをたくさん経験しながら育ち、いろいろな人の人生を見てきたからこそ、どう生きるべきなのか人一倍よく考えるとてもたくまし い青年だと思っています。

喜美子の八郎に対する第一印象は「ちょっと理解しにくい」という設定ですが、謎が多くて何を考えてい るか分からない人物というイメージにはならないようにしたいと思って演じています。就職した丸熊陶業で、祖父が大切にしていた思い出の絵を描いた深野先生(イッセー尾形)と出会ったことで、ガチガチに緊張してしまって、最初の挨拶では自分が思っていることをちゃんと話せなかったのです。

子どものころも決して目立つ存在ではなかったと思うし、根っから明るい性格ではなかったかもしれませんが、物すごく真っすぐで真面目で、何事に対しても一生懸命、誠意を持って取り組める青年です。

演じていて分かるのですが、誰よりも人に対する愛情の深さがある人だと思います。八郎は、いろいろなことに共感してくれる喜美子にすごくひかれます。

彼女は絵付けをやっていて、僕は陶芸家を目指し陶工として働いていて職種は違うのですが、八郎が「陶芸を通してこういうことを伝えたい」「陶芸家になってこういうことがしたい」と話すと、「そうなんや」「八郎さんはそう思ってるんやね」とすごく共感してくれます。

――収録に参加されてみて、現場の印象はいかがですか?

戸田恵梨香さんについては「こんなに頭のいい女優さんはいない、本当にかなわないな」と思います。お芝居をちゃんと理論立てて物事を整理する力があるのですが、最終的には感情を軸として動くことのできる人です。

多くの映像のお仕事を続けてきたからこその瞬発力だと思います。僕はずっと舞台をやってきて、1カ月間を通して戯曲を読みとっていくという「脳」なんですが、戸田さんはこの瞬間どうするのかという前後のことも考えながら動ける方だと思うんです。

さらに僕はどちらかといえば気持ちで進むタイプなんですが、戸田さんは冷静に理論立てて物事を進められる方です。そんな自分にないものを常に戸田さんに補ってもらいながら演じています。でもたまに戸田さんがうまくいかないとき、僕が動きを変えてみたりするとまたそれに対して感情を伴った動きを返してくれたりもして。そうやっていいコミュニケーションをとりつつ演じられるのは、やりやすくてありがたいです。

■ 松下洸平「気づいたら4~5時間何も食べずに陶芸の稽古をしています」

――吹き替えなしの作陶についてはいかがですか?

陶芸は、高校時代に少しだけ体験したことがあります。当時僕は美術科にいたのですが、そこで何度か経験しました。でもはるか昔のことですし、ここまで本格的にやったことはないのでイチから学ばなければと思って、今年の4月ごろから徐々に撮影と並行して稽古をやらせていただいてます。

ものすっごく楽しいですね! ただ実際やってみてよくわかったのは、すごい力仕事なんだと分かりました。

大きな塊の重い粘土を1日に何百回と練って、形を作って……という作業を朝から晩までやるわけですよね。これを女性の力でやり続けることがいかに大変なことか。肉体労働に近い、体力の必要な仕事です。

特に「陶芸家」と違って「陶工」は商業ベースで1日100個単位のお皿を作らなければいけない。それで生計を立てていくわけですから。本当にパワーがいる作業だと思いました。それが楽しいと思えるのは、僕自身がものを作るのが好きだからだと思います。

ゼロから何かを作り出して人に届けるという、この一連の作業をすべて自分一人で作っていくところに演劇やドラマの仕事とはまた違った魅力を感じます。正解は自分の中にしかないと思うので、自分と向き合ってものを作っていく、自分の世界を一つのものに込めていく作業……それは絵を描くのも陶芸で器を作るのも一緒なんだなと思いました。

だから難しいけれど、すごく楽しいです。気づいたら4~5時間何も食べずに陶芸の稽古をしています。楽しいと言えるうちは、まだ本当の意味で陶芸の世界を知らないんだろうなとも思うんですけれど。やればやるほど難しいし、分かった時の喜びは実際にものを作っている人間にしか分からない喜びなので、それを少しでも感じられるのは幸せなことだと思います。

――読者の方々へのメッセージをお願いします。

僕が出演する、しないにかかわらず「なんて面白い本(台本)なんだろう!」と家で一人で笑い転げながら読みました。脚本家の水橋(文美江)先生は関西の方ではないと思いますが、この関西特有のテンポやボケとツッコミの応酬みたいなものが本当に楽しい!

それは、僕が登場してからもたくさんありますし朝から笑っていただけるシーンがいっぱいあると思うので、ぜひ堪能していただきたいと思います。たくさん笑って、たくさん泣いて、皆さまの朝を彩れるような作品にしたいと思っておりますのでぜひ「スカーレット」をよろ しくお願いします!

■ 第11週(12月9日[月]~12月14日[土]放送)のあらすじ

帰っていく八郎に精いっぱいの思いを伝えた喜美子だが、八郎に抱きよせられたところを常治(北村一輝)に目撃されてしまう。引き離されて、懸命に八郎のことや陶芸のことを説明しようとする喜美子だが、怒った常治には通じない。

喜美子は、信作(林遣都)の手引きで八郎の住まいを訪ねる。真面目な八郎は喜美子のことを真剣に考えており、2人の気持ちはいっそう寄り添って一緒になろうと決める。

丸熊陶業では、照子(大島優子)も喜び、喜美子は安心して変わらず八郎に陶芸を学ぶことにする。しかし、常治は八郎の挨拶をかたくなに拒み続け、マツ(富田靖子)や百合子(福田麻由子)は心配する。

そんな折、ついに照子に子どもが生まれる。夜まで立ち会った喜美子を送ってきた八郎は、ついに常治への挨拶を許される。将来は独立して陶芸家になりたいという八郎の夢に、喜美子の安定した暮らしを願う常治は反対する。

喜美子の猛反発とマツの取りなしの末、常治が出した条件は、八郎が陶芸作品で賞を取ること。必死で取り組む八郎を案じる喜美子。そこに喫茶店の開店をひかえた大野(マギー)と陽子(財前直見)から、急ぎの珈琲茶碗づくりの相談が舞い込む。(ザテレビジョン)

最終更新:2019/12/7(土) 8:15
ザテレビジョン

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