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心を開かない「元野良犬」を迎えた家族の大決断

2019/12/7(土) 5:25配信

東洋経済オンライン

ペットを飼っている人たちの間で「涙腺が崩壊した」と話題の感涙エッセイ漫画があります。漫画家のおおがきなこさんが上梓した『いとしのオカメ』『いとしのギー』は、WEBに『イヌ日記』として、元保護犬であるオカメ(ミニチュアダックスフントのメス)とギー(元野良の雑種犬・メス)との日々を描いたものを書籍化した作品です。前回の『保護犬を迎え入れた漫画家が語る「ペットロス」』の続きから、2匹目としておおがさんちにやってきた元野良犬のギーとの試行錯誤の日々を伺いました。

【漫画も】元野良犬のギーとの試行錯誤の日々

■熊本の山からやってきた元野良犬のギー

 ギーは熊本出身で、保護されて東京に運ばれてきた。雑種犬で、元野良らしいモリモリな筋肉を持つ見た目とは裏腹に、子犬時代に人間と関わってこなかったからか、とても臆病な性格をしている。

 わが家にやってきたのは1年半前だ。まずはトライアル(保護団体から犬を譲り受けるときに犬と家族がマッチングするかみる期間)で2週間ギーがわが家にいたときは、正直不安になった。同じ元保護犬でも、先住犬としてわが家にいたミニチュアダックスフントのオカメとは全然勝手が違ったからだ。

 ギーをわが家に迎え入れることを決め、飼い始めて1カ月後になっても、ギーは自分に名前が付けられていることもわかっていないようだった。

 おやつをあげても、これは食べていいおやつなんだということもわかってなかったし、それどころか、決まった時間にご飯が出てくることにもピンときていない様子だった。呼んで振り向くようになったのも、おやつを欲しがるようになったのも、ここ最近である。

■心を開くのは年単位かもしれないと言われた

 保護犬猫団体のボランティアさんからは「心を開くのは年単位かもしれません」と、最初にちゃんと聞かせてもらった。ギーがいたシェルターは東京・渋谷の一軒家で、そこでもやっぱり、ギーはいちばん端っこにいたのだ。「でもかわいいんです。そういう子って絶対かわいいんです」と、シェルターの若い男性が続けた。優しくて一生懸命な声だと思った。

 シェルター(保護団体・保護主)によるけれど、ギーのいた所も先住犬のオカメがいた所も、飼い主との相性を大切にしてくれる。

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最終更新:2019/12/7(土) 8:10
東洋経済オンライン

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