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証券市場で防戦買いの弾が尽き始めた韓国、外国人の攻撃で… 文在寅が直視しない現実

2019/12/7(土) 15:30配信

デイリー新潮

弾薬切れを見切った外国人

 韓国経済新聞の「12月の証券市場、『買いのサンタクロース』がいない」(12月1日、韓国語版)からポイントを翻訳します。

・国民年金の国内株式の買収余力が尽きたとの分析が出ている。11月27日発表の統計によると、8月末の国内投資残額は114兆3815億ウォン(1ウォン=0・0915円)で、運用総額(708兆1737億ウォン)の16・15%を記録した。
・国内株式の目標比率は最大で17・3%である。8兆2000億ウォンの買い越し余力があるように見えるが、9-11月にKOSPI指数が6・10%上昇したことを勘案すれば、すでに目標値に達したとの見方が出ている。

 この指摘は韓国政府の痛いところを突きました。11月に外国人が3兆5483億ウォンも売り越したのに、年金基金の買い越し額はたったの3994億ウォンに留まりました。防戦買いしようにも、そのためのおカネが切れてしまったと思われます。

 11月7日から外国人が連日の売り越しに入ったのも、年金基金の弾薬切れを見切り、「後はやりたい放題」と韓国政府をなめたからに違いありません。

益出しした年金基金

――「お家の大事」なのだから、国内株式の目標比率などは無視して買えばいいのでは? 

鈴置:そうはいきません。年金基金の仕事は国民の老後を保障することです。国民から集めたおカネを、証券市場などで増やすことが本来の目的なのです。株価維持を目的に買い出動して、損を出したら本末転倒です。

 先ほど引用した毎日経済新聞の「年金基金の年内買い越し余力は10兆…『配当株に注目』」(11月3日、韓国語版)の続きを要約しつつ翻訳します。
・年金基金は9月27日に「売り」に転じ、421億ウォンの売り越しにより、KOSPIは前日比1・19%安の2049・93に下げた。
・10月の1か月間、年金基金の売りは2100を目指すKOSPIの足かせとなった。KOSPIが2100に近づくたびに、7-8月に証券市場を守るために実弾を使い尽した年金基金が益出ししたと、市場は見ている。

 要は年金基金も時々、安値で買った株を売って利益を捻出せざるをえない。このため、外国人が売りまくる今、株価に上限ができてしまう――ということです。

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最終更新:2019/12/7(土) 16:54
デイリー新潮

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