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年金改正で75歳繰り下げも可能に 老後の収入を一定にする受給計画

2019/12/8(日) 16:00配信

マネーポストWEB

「年金を増やしてリタイア後の生活を豊かにしたい」という人に有効なのは、受給開始を遅らせる「繰り下げ」受給だ。今回の年金改正では、その制度が変わる。

 繰り下げは受給開始を65歳から1か月刻みで70歳まで遅らせることが可能で、70歳受給を選べば年金額が42%割増しされる。

 厚生労働省は今回の年金改正でこの繰り下げの年齢上限を「75歳」へと引き上げる方針を打ち出し、その場合の年金額は84%増になる。

 モデルケース(年金月額約16万円)の人であれば、現行の70歳繰り下げなら年金額は約22.7万円、新制度の75歳繰り下げを選べば約29.4万円にアップする。

 さらに、65歳以降も厚生年金に加入して働く場合は、「繰り下げによる割増し」分に加えて、保険料払い込み期間が延びることによる年金上乗せがある。ダブルで年金が増額されるのだ。上乗せ額は、月給(保険料額)と加入期間で決まる。

収入を一定にする「部分繰り下げ」

 ところが、現実には繰り下げを選ぶ人は全体の約1%と極めて少ない。

「年金の割増しは魅力的だが、受給を遅らせて給料だけで生活するのは不安がある」──そう躊躇する人が多いからだ。だからといって、年金をもらいながら働いても、「給料と年金をもらえるうちはいいが、会社を退職して年金生活に入ったときに生活費が足りるだろうか」という不安がつきまとう。

 どうすればいいのだろうか。「年金受給前」と「年金もらいながら働いている」期間、「完全リタイア後」の収入を一定にできればそうした不安を解消することができる。

 繰り下げ受給は、「基礎年金だけ」「厚生年金だけ」「全部繰り下げ」の3つのパターンから選択できる。これを利用すれば、「収入一定」となる年金受給計画を立てることが可能だ。

 たとえば、65歳からは月給20万円で再就職したケースなら、基礎年金を65歳から受給し、「厚生年金だけ75歳繰り下げ」を選んでみよう。

 月額16万円のモデル年金(基礎年金6万円+厚生年金10万円)で計算すれば、各年代の収入はこうなる。

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最終更新:2019/12/8(日) 16:00
マネーポストWEB

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