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荒巻淳、小野正一&成田文男、木樽正明、金田留広「オリオンズ栄光のエース」/プロ野球20世紀の男たち

2019/12/8(日) 11:05配信

週刊ベースボールONLINE

右腕の活躍で70年代に2度の優勝

 ロッテ初優勝の70年は制球力を誇る2人の右腕が20勝をクリア。25勝で最多勝に輝いたのが6年目の成田文男で、21勝で続いた5年目の木樽正明が防御率で成田を上回り、MVPに選ばれた。東京スタジアムの近くで育ち“下町のエース”と呼ばれた成田は高速で曲がるスライダーが武器で、69年にノーヒットノーランを達成。一方の木樽も、打者の内角へ鋭く食い込むシュートと成田に教わったスライダーを武器に、69年に防御率1.72で最優秀防御率に輝くなど、ともに絶頂期だった。木樽は翌71年に24勝で成田に続いて最多勝となっている。

 74年のMVPは金田留広。金田監督の末弟で、東映で72年に20勝で最多勝となった右腕が「俺の手で兄貴を胴上げしたい」と移籍してきたが、その気負いからキャンプで飛ばし過ぎて肩が飛ぶ。当時は前後期制で、前期は肩の違和感が残って苦しんだが、後期は絶対的エースとなってシーズン通算16勝で2度目の最多勝に。阪急を破ったプレーオフでもMVPに選ばれ、有言実行。中日との日本シリーズでも2試合で1勝を挙げて日本一に貢献している。

 ただ、この5人のうち、オリオンズひと筋を貫いたのは木樽のみ。生え抜きの荒巻は阪急、小野は中日、成田は日本ハムで、移籍組の金田は広島で、それぞれ違うユニフォームを脱いだ。

写真=BBM

週刊ベースボール

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最終更新:2019/12/8(日) 11:05
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