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H&Mが中国で「服のレンタル」事業、会員数1500万人の地元企業と

2019/12/9(月) 6:00配信

Forbes JAPAN

スウェーデンの「H&M」は12月5日、同社のハイブランドCOS(コス)を中国で衣類レンタルサービスを行うYClosetに提供するとアナウンスした。消費者のエコロジー志向の高まりを受けて、ファストファッション業界を代表するH&Mは新たな領域に進出した。

ロイターによると、COS とYClosetの取り組みは3カ月間のトライアルとして実施される。YClosetは中国最大の衣料品レンタルプラットフォームで、有料の月額サブスクリプション会員は1500万人を超えている。H&Mはレンタル市場の成長を見込んでおり、なかでも中国には巨大な需要があるという。

世界で第2位のファストファッション企業であるH&Mは、ストックホルムの旗艦店でも11月末から自社のレンタルサービスを始動させ、3カ月間のトライアルを実施中だ。

環境団体のEnvironmental Protection Agencyは近年、世界で使い捨てにされる衣料品の量が急激に増加していると述べたが、この問題に対処する上で有効なのが、衣料品の再利用やレンタルだ。英国のシンクタンクWaste and Resources Action Programによると、衣料品の寿命を3カ月間伸ばすことで、二酸化炭素排出量や水の使用量を10%削減できるという。

世界で排出される温室効果ガスのうち、10%はファッション業界が生み出すものとされている。国連の統計によると、ファッション業界は船舶や航空機より多くのエネルギーを消費しているという。

H&Mのサステナビリティ担当のLaura Coppenは声明で「レンタルは顧客の新たな需要を掘り起こし、サステナビリティに貢献できる」と述べた。

世界の衣料品の市場規模は今年、2兆5000億ドル(約272兆円)規模に達する見通しだが、ファストファッション企業の売上は2028年までに440億ドルに達するとされる。ブルームバーグによると、レンタル衣料市場の規模は2018年に10億ドルに達しており、H&Mの競合のバナナ・リパブリックやアーバンアウトフィッターズもこの市場に参入した。

H&Mがストックホルムの旗艦店で実施中の試験プログラムは、週あたり350スウェーデン・クローナ(約4000円)で、衣類のレンタルサービスを提供している。

Lisette Voytko

最終更新:2019/12/9(月) 6:00
Forbes JAPAN

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