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アマゾン、NYで環境に優しい「自転車デリバリー」を試験導入

2019/12/9(月) 17:00配信

Forbes JAPAN

Eコマースの売上は今年も過去最大に達する見通しだが、混雑した都市部では配送のトラックが様々な問題を引き起こしている。アマゾンは米国のニューヨークで、自転車を活用したデリバリーを拡大しようとしている。

アマゾンはニューヨーク市と共同で、混雑の激しいミッドタウンやマンハッタン60丁目以南の地区に、約100台のカーゴバイクを投入する。UPSやDHLらが参加するこの取り組みは、まず6カ月間のテストプログラムとして始動する。

ニューヨーク市での配送件数は、一日あたり200万件以上に及んでいる。アマゾンは過去10カ月の間、ニューヨークでの生鮮食品の配送に電動カーゴバイクを用いており、既に90車両が市内を走行中だ。同社は今後の数カ月で、その台数を大幅に増加させる計画だ。

世界の各都市で、環境に優しいデリバリーツールとしてカーゴバイクの活用が広がっている。カーゴバイクは都市部の渋滞や排気ガスの排出を減らす効果があり、死亡事故の発生率もトラック輸送より低い。

さらに、混雑した都市部を柔軟に走行できるカーゴバイクは、大都市の住民に迅速に荷物を届けることが可能だ。アマゾンはニューヨークでの試験プログラムを経て、カーゴバイクの導入エリアを全米に拡大する予定だ。

UPSは2012年にドイツのハンブルグでカーゴバイクのデリバリーを開始し、現在では欧州の30都市以上に広げている。DHLも電動アシスト付き自電車による配送を、2015年にオランダで始動し、ドイツやベルギー、香港やシンガポールで実施中だ。

ただし、カーゴバイクによる配送には課題もある。配送トラックは1台あたり400個の荷物を運べるが、カーゴバイクが積めるのは40個程度だ。カーゴバイクによる配送は、人口密度の高い住宅地ではトラックよりもコストが安いが、それ以外のエリアではトラックのほうが効率的だ。

また、大型のオフィスビルへの配送では、トラックであれば1回の配送で済む輸送量に、カーゴバイクの場合、10回の配送が必要な場合がある。「カーゴバイクによる配送は万能ではない。配達エリアの状況を見据えつつ、導入を行う必要がある」と、ワシントン大学で都市交通を研究するチームは述べている。

Andria Cheng

最終更新:2019/12/9(月) 17:00
Forbes JAPAN

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