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堂安 律が東京五輪世代の仲間に伝えたいこと「誰かが自分をのし上げてくれると思うな。全員が一選手として自立しないと優勝を狙える集団にはなれない」

2019/12/9(月) 6:10配信

週プレNEWS

国内初陣となった11月17日のU-22コロンビア戦で完敗(0-2)を喫したU-22サッカー日本代表。この世代で慣れ親しんだ背番号7をまとった・堂安 律(どうあん・りつ)は、少ないチャンスを生かして決定機を演出するなど存在感を発揮したが、チームを勝利に導くことはできなかった。

【画像】約2年半ぶりの世代別代表選出となった堂安

「試合後に危機感や焦りがどんどん募ってきた」と語るエースが、『週刊プレイボーイ』で隔週連載中のコラム『堂安律の最深部』で、悩める胸中を告白する――。

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■東京五輪で勝ちたいから本音を言わせてもらう
U-22コロンビア戦の後、メディアに対してはものすごくオブラートに包んだ発言をしました。かなり優しく、ツッコミどころがないように話したけど、試合が終わってから、危機感や焦りがどんどん募ってきて......。

こうなったら誰にどう思われてもいい。東京五輪で勝ちたいから、本音を言わせてもらいますよ。チームのみんなと直接会う機会があまりないからこそ、俺がどんな気持ちで、何を考えているのか知ってほしい。

まず、あの試合に関しては、チケットを買って見に来てくれた人に申し訳ない気持ちしかないですね。盛り上がるシーンが少なかったし、ゴールというサッカーの醍醐味(だいごみ)を見せられなかった。

それができなくても、最低限やらなきゃいけない球際のデュエルもできてなかった。抜かれたらイエローカードをもらってもいいから引っ張って止めるとか、それがいいか悪いかは別として、そういう気持ちを見せたかったですね。

何かカッコつけてサッカーをしているように見えたんですよね。何をそんなにきれいにやろうとしているんやと。勝つために泥をかぶってでもやるという姿勢を見せられなかったのがほんまに残念でならない。

別に上から目線で言ってるんじゃなくて、俺含めた全員に「それでいいのか?」と問いたい。そういう気持ちを持てないやつはこのチームから去ったほうがいい。

もしかしたら東京五輪までに唯一集まれる機会だったかもしれないのに......。そう考えると、もう後悔しかないですね。今それを感じている自分が情けない。

「次集まるときに言おう」と思っても、現実的に考えて大会直前になるかもしれない。「今回もっとちゃんとしておけばよかった。クソッ!」と思って逆算するやつが何人いるのか。俺が合流するかしないかはおいといて、ただでさえ集まる機会は多くないんやから。あと8ヵ月ですよ。「時間がない」と焦ったら、もっと深く深く掘り返して考えていく必要がある。

試合後、みんなには「失敗はしょうがない。上を向いていこう。ポジティブにやろう」と伝えたけど、そうじゃなくて、もっと活を入れるべきやったと思う。

どこかで俺も「嫌われたくない」と思っていたのかもしれない。合流前から「嫌われてもいい」と言ってきたし、実際に合流直後、練習中、試合前、ハーフタイム、試合後にはかなり強めに発言したし、行動にも移したつもりです。

練習中は「俺に話しかけるな」という雰囲気を出して、何か感じ取ってくれることを期待しました。でも中途半端で甘かった。もっと言い切らないと伝わらないんやなと。

もしかしたら試合前日に選手だけでミーティングを開いたほうがよかったかもしれない。もしかしたら0-0のまま前半が終わった段階で怒鳴ったほうがよかったかもしれない。もしかしたら試合後に監督が叫ぶんじゃなくて、誰かと胸ぐらをつかみ合うケンカをしたほうがよかったかもしれない。ほんまに後悔しかない、無駄でもったいない90分でした。

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最終更新:2019/12/9(月) 11:26
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