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わが子のタイプは? 拡散性、保全性どちらが高い

2019/12/9(月) 12:00配信

日経DUAL

前回は高校受験・大学受験はしたほうがいいとの意見を、数々の受験メソッドを提案してきた『ドラゴン桜』『ドラゴン桜2』の主人公・桜木建二さんに聞きました。一般的に受験勉強は男子は短期集中型、女子は長期コツコツ型の傾向があるといわれます。そのような男女別の特徴は本当にあるのでしょうか。また、それぞれの強みを生かすにはどうしたらいいのかを引き続き桜木さんに聞きます。

●男女別に勉強の仕方のタイプはあるもの?

 男の子と女の子では脳の特性が違い、受験勉強を進める際はその特性を生かすのがいいと聞きます。男女でそういった違いはあるのでしょうか。

 「数々の受験生を見てきた中で感じるのは、長期コツコツ型か短期集中型かにおいて、男女の違いは関係ないということだ。むしろそこは拡散性が高いか保全性が高いかの差だろう」

 拡散性・保全性とはどういうことでしょう?

 「個々人の思考行動特性のことだ。気質と言ってもよいだろう。拡散性が高い人の特徴は、自由を好み、自ら飛び出していくことだ。狩猟型で、目標が側に無いと知ったら、慣れ親しんだ場所も平気で捨てて新しい目標を探し求めにいくタイプだ。一方で、保全性が高い人は、慎重な意思決定、物事を順番に積み上げていくことを好む。農耕型で、変化を好まないが、長期的な計画に沿って行動することを得意とする」

 勉強を例に挙げれば、拡散性が高いタイプだったら短期集中型、保全性が高いタイプだったら長期コツコツ型が向いているのですね。わが子がどちらのタイプかは、どのようにして見分ければいいですか?

拡散タイプには面白さ、保全タイプには先の見通しを伝える

 「本の読み方を見ればいい。いくつかの本を同時並行で読むタイプは拡散性が高いタイプだ。一冊を読み終えてからじゃないと次の本を読まないタイプは保全性が高いタイプ。子どもがどちらのタイプか、本の読み方を見てみるんだ」

 この二つはどちらがいいとか、どちらに変えたほうがいいといったようなものではないのですか?

 「ただ単に気質の問題だから、優劣は一切ない。そして気質は持って生まれたものだから、親が変えようとして変わるものではない。

 拡散性が高い人は、先の見通しが分からなくとも挑戦していきたいと考える。拡散タイプは、面白いかどうか、刺激があるかどうかが重要になる。面白いと思ったら、しんどくても突き進む。猪突(ちょとつ)猛進型だな。ただ、拘束されるのを嫌うから、長期コツコツは向いていない。拡散性が高い子どもには、本人が面白そうで刺激的だと思う要素を提示して、短期で集中して取り組ませたほうがいいだろう。

 保全性が高い子の場合は、先の見通しを伝えてあげるといい。ゴールイメージまで見せて、こういう風にやっていくと成功するよねと誘導することで、そこに向けてコツコツと積み上げていく。保全性が高いタイプは明確な指針があったほうが安心して取り組めるから、先の見通しと同時に、長期プランを親が一緒に考えてあげるといいだろう」

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最終更新:2019/12/9(月) 12:00
日経DUAL

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