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王者・東海大の西田、国学院大の浦野 今年の箱根は「山の神」争い

2019/12/10(火) 7:02配信

FRIDAY

山を制するものは箱根を制す――。いつの時代も語り継がれてきたこの格言は、新年号最初の箱根駅伝で特にクローズアップされることになりそうだ。

箱根路で最も脚光を浴びる区間は、鶴見中継所から戸塚中継所までの23.1キロ。各大学のエースが集うことから「花の2区」と呼ばれる。ただ、今回は小田原中継所からスタートする往路の最終区間「山上りの5区」に2区さながらの華のあるタレントたちが集まり、デットヒートを繰り広げそうだ。
これまで、5区で素晴らしい走りを見せた順天堂大の今井正人、東洋大の柏原竜二、青山学院大の神野大地は「山の神」と呼ばれてきた。しかし、彼らは在学中に同じ区間で争ったことはない。ずば抜けた走りで観る者を魅了したが、ライバルのいない中の独走というイメージが強い。「山の神」が現れる前には、5区で激しい先頭争いが繰り広げられたこともあった。そして、まさに今大会では、実力者が顔をそろえ、近年稀に見る山上りでの激戦が繰り広げられるのではと言われている。
今回は、山上りの5区に注目して、各校の戦力を見ていきたい。

箱根駅伝の前哨戦と言われる11月の全日本大学駅伝を制し、初の箱根連覇を狙う王者東海大には”山の名人”がいる。西田壮志(3年)は、前回大会、2年生で初めて5区を走った。その結果、往路2位、総合での初優勝に大きく貢献した。今季も10月の出雲駅伝6区で区間2位、全日本でも4区で区間賞と結果を残し、箱根に向けて順調に仕上げてきており、今季は区間賞に照準を合わせる。

西田は小中学生の頃はサッカーに熱を注ぎ、本格的に陸上を始めたのは熊本・九州学院高に入学してから。高校で陸上にのめり込むと、自然と箱根駅伝が憧れの舞台となった。特に魅せられたのは5区。2016年、高校の先輩でもある東海大の宮上翔太が山を上る姿に感銘を受けた。

「高校時代、両角速監督に勧誘されたときから『5区しか走るつもりはありません』と言ってきました。箱根の山を上るために東海大に来たようなものです。今回も楽しみにしています。次は勝ちますよ。前回は負けていますから」

実は前回、西田は1時間11分18秒の区間新記録を出しながらも、そのわずか1分半後に記録を塗り替えられた。往路2位に食い込んだ東海大に続き、芦ノ湖に現れたのは国学院大・浦野雄平(当時3年)だった。なんと山上りの5区で3人を抜き去り、往路3位でフィニッシュ。区間タイムは1時間10分54秒。西田のタイムを24秒も上回る、圧巻の区間賞だった。

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最終更新:2019/12/10(火) 7:58
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