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ピンタレスト はコマース戦略で、なぜ中小企業を狙うのか?

2019/12/10(火) 17:01配信

DIGIDAY[日本版]

ピンタレスト(Pinterest)が、FacebookやGoogleの独占してきたオンライン広告の牙城を崩そうと試みている。

ピンタレストは11月第5週、新たに「ピンタレストショップ(Pinterest Shop)」と名付けられたプロフィールページを発表した。これは基本的に、小規模なブランドが商品を展示するための場所といっていい。掲載されるショップはピンタレストが選ぶ。ユーザーはそのショップリストをスクロールして、各社がアップロードしたカタログをクリックするという仕組みだ。現在同社は米国を拠点とする17社を取り上げており、今後さらに米国にとどまらず拡大していく予定だという。

ピンタレストは現在、GoogleやFacebook、そして勢いを増しつつAmazon以外のデジタル広告予算の使い道としてマーケターにアピールしようと取り組んでいる。デジタルブランドのカスタマー獲得費用は大幅に高騰しており、マーケターは新たなプラットフォームを模索している。調査会社のeマーケター(eMarketer)で主席アナリストを務めるアンドリュー・リップスマン氏は、ピンタレストショップについて、小さなアップデートのように思えるかもしれないが、ピンタレストは今回を含めてGoogleやFacebookの手法を真似つつ中小企業をターゲティングする取り組みを続けていると指摘する。

ピンタレストの魅力

ピンタレストのグローバルビジネスマーケティング担当リーダーを務めるコリーン・ストーファー氏はピンタレストショップは「より多くの業者をプラットフォームに引き込む」ための全体戦略の一貫だと語る。今年もこれまで同社はショッパブル投稿や全製品カタログをローンチし、小売業者を呼び込もうと努力してきた。

ストーファー氏は、これらの取り組みは良い結果をもたらしつつあると語る。小売業者がアップロードした製品カタログの数は、前四半期比で75%増加した。全体で見て、小売業者のコンテンツに対するクリック数は前年度比で3倍にまで増えたという。ピンタレストの収益は右肩上がりで、ウォルマート(Walmart)のような大手からD2Cの小さな企業まで、さまざまな企業に売り込みをかけている。

同社にとっての課題は、各社に対し、ピンタレストの仕組みとユーザーにとっての魅力をいかに訴えるかにある。ピンタレストは月間3億2200万人のアクティブユーザーを抱えている。そして、Facebookやインスタグラムとは少々異なる目的で使っているユーザーが大半だ。「ピンタレストには開かれた心で訪れるユーザーが多い」と、ストーファー氏は語る。ユーザーはピンタレストに何か新しいものを探しに来ており、同社はこれを戦略的差別化に活用できると考えている。「特に何かしようと決めて来ていないから、クリックしてもらえる可能性が高くなる」と、同氏は指摘する。

eマーケターのリップスマン氏は、ピンタレストがこれまでユーザーにとってどう魅力的なのかを説明し、データで示すことに苦戦してきたと解説している。「ピンタレストはファネルの途中段階としては優秀」だと、同氏は語る。だが「難しいのは正確な説明と測定の部分」なのだという。ユーザーはピンタレストからブランドのページを訪れれば、会社や商品について詳しく知ることになる。だが、その場で商品を買わない限り、ピンタレストが売上に結びついたとアトリビューションで結論づけることはできない。

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最終更新:2019/12/10(火) 17:01
DIGIDAY[日本版]

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