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R&B界のニューウェーヴ──ミゲル、おばあちゃんの夢を叶える

2019/12/10(火) 8:10配信

GQ JAPAN

いま最注目のR&Bシンガー、ミゲルが10月に東京で初公演を果たした。ライブ開演前のミゲルに楽屋で15分だけ話を訊いた。

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「ライブの前にはかならずメディテーションをします。頭をクリアにして、なりたい自分、叶えたい景色を頭の中で描きます。ライブじゃない日も、毎日早起きしてメディテーションし、家につくったホームジムでワークアウトをする。食事はケトジェニック・ダイエットです」

シンガーソングライターのミゲルは、そんな禁欲的ともいえるルーティーンを欠かさず行っているという。9月にリリースされた新曲「Show Me Love」では、R&Bの女王、アリシア・キーズとコラボレーションし、自慢の官能的なファルセットヴォイスを披露した。以前にもマライア・キャリーやデュア・リパといった女性アーティストからも熱烈なラブコールを受けて楽曲をつくっている。いまラブソングのデュエット相手としては人気ナンバーワンなのではないか。

これまでR&Bを中心にファンク、ヒップホップなどを織り交ぜて音作りをしてきたミゲルは、今年4月に自身初となるスペイン語でのEPアルバム『Te Lo Dije』を発表し、ラテン的な次元をあらたに加え、新境地を開拓した。

「多くの人がぼくはアフリカン・アメリカンの両親のもとに生まれたと思っていますが、名前がミゲルというのには理由があります。父がメキシコ人(スペイン系白人とインディオの混血であるメスティーソ)だからです。2年前に自分のルーツであるメキシコを初めて訪れ、家族と対面しました。人生が変わりましたね。なんて表現していいかわからないけど、それはクレイジーな体験で、温かくて心が満たされました」

セクシーで少し危険なイメージだったのが、スペイン語で歌うミゲルは明るく陽気なエネルギーが溢れている。それもメキシコにいる家族の前で歌いたいからだそう。

「ステージに立つと、去年亡くなった祖母のことを思い出します。祖母の夢はシンガーになることでした。彼女は幼い父を連れてメキシコからロサンゼルスに渡り、クリーニングの仕事をしながら何年もかけて家族をひとりずつ呼びました。子どもたちの未来のために歌手になる夢を諦めたんです。祖母がいなければ、いまのぼくはありません」

ミゲル

シンガーソングライター

1985年米カリフォルニア生まれ。2010年に『All I Want Is You』でデビュー。2作目『Kaleidoscope Dream』でグラミー賞5部門にノミネート、シングルカットされた「Adorn」は最優秀R&Bソングに輝く。好きな本はジョセフ・マーフィー著『眠りながら成功する』、好きな映画は『マトリックス』。

文・高田景太 写真・マチェイ・クーチャ

最終更新:2019/12/10(火) 8:10
GQ JAPAN

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