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【ヒットの法則79】BMW3シリーズツーリング(E91型)は期待どおりのライフスタイルマシンだった

2019/12/10(火) 12:04配信

Webモーターマガジン

キーワードは「大型化とクロスオーバー」

デビュー早々ヒット作となったE90型3シリーズに、2005年夏、ワゴンボディのツーリングが加わっている。日本上陸が待ち遠しいモデルとして、まずは欧州からの試乗第一報はどんなものだったのか、振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2005年9月号より)

【写真】リアビューやインパネ、ラゲッジルームなどを見る

BMWのボリュームモデルに対するマーケティング戦略は、絵に描いたように巧妙なスケジュールで進んでゆく。たとえば、まず最初に4ドアセダンをリリースし、続いてワゴン、そしてクーペに続いてカブリオレ、さらに熟成を迎えた頃、最後にトップスポーツバージョンが登場するという訳である。この間、およそ3年はベース車両も含め必ずメディアに登場する。常に話題があり、また販売店にも必ず「ニューモデル」が存在するというシナリオである。

3シリーズについても、今年春の4ドアセダンのリリースに次いで、今回は計画どおりワゴンバージョンのツーリングが登場した。

日本ではミニバンの勢いに押され気味のワゴンであるが、ヨーロッパ、特にドイツでは安定した成長を続けており、3シリーズに関して言えば1999年にわずか8%に過ぎなかったワゴンのシェアが、2004年には34%へと増加している。ただし、世界的に見ると7%に留まっているのではあるが・・・。

最近のニューモデルにおけるキーワードは「大型化とクロスオーバー」、この3シリーズツーリングも、その宿題はきちんと済ませている。

まず、サイズは、ベースになったセダンと同様で、全長4520mm、全幅1817mm、全高1418mm、そしてホイールベースが2760mm。これは旧ツーリングを大きく上回る。またミニバンに負けないように使い勝手も向上している。リアコンパートメントは大人ふたりがゆっくりと座れ、長距離ツーリングでも不満はでないだろう。同時にカーゴルームは通常の状態で460L、リアシートを畳めば1385Lの容量をもつ。

さらに、この荷室には色々な工夫が施されている。まず、通常のバゲッジネットはもちろん、ホイールハウス部分には幅広のラバーベルトがあって、ペットボトル程度のものならば固定しておくことができる。またフロアの下、かつてスペアタイヤがあったことろには小物入れが用意されている。

さらにワゴンボディの場合、重い荷物の出し入れで困るのは敷居の高さだが、このツーリングは59cmと比較的低い。これで重いスーツケースなどでもラクに押し込める。

しかしカバンならばともかく、固い荷物を無理に扱うと美しいカラードバンパーに傷が付く恐れがある。そこでBMWは今度のツーリングではフロアボードをリバーシブルにして、その裏側に幅広いラバープロテクターを貼り付けた。バルキーな荷物を搭載する場合にはフロアを裏返しにして、このラバーをバンパー上に広げ、擦り傷を防ぐわけだ。

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最終更新:2019/12/10(火) 12:04
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