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2019年を象徴する増税とラグビー : 三省堂・小学館の辞書に入るかもしれない言葉

2019/12/10(火) 15:32配信

nippon.com

辞書編集部が選ぶ、流行語ではなく、後世にまで残る言葉は…。

毎年12月に出版社や検索エンジン各社が発表する「今年の新語」「今年、最も検索された言葉」は、1年の総括として注目されている。それぞれに選考基準は異なるが、小学館と三省堂は発行する辞書の編集部や編集者を中心とする選考委員会が、単なる流行語ではなく、辞書に収録するにふさわしい後世まで残る言葉を選定している。

三省堂の新語大賞は「―ペイ」

スマートフォンを利用するキャッシュレス決済サービスが急速に普及している。日本では2014年のLINE Payを皮切りに、Amazon Pay、Origami Pay、楽天ペイ、ファミペイ、ゆうちょPayなどが次々とサービスを開始。2018年末にはPayPayが高いポイント還元キャンペーンと、独特のリズムの連呼型テレビCMで話題となった。

三省堂は、数年前から広まっている「―ペイ」を19年の新語大賞に選定した。三省堂「新明解国語辞典」編集部による「―ペイ」の語釈はなかなか辛辣(しんらつ)だ。
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スマートフォンにインストールしたアプリを使い、キャッシュレスで支払いを行うサービス。経済産業省が進めようとしているキャッシュレス決済に伴い、さまざまな支払い方法が広まっている。キャッシュバックキャンペーンやポイント還元、軽減税率などを有利にする方法として用いられている。消費税の10%への引き上げに際して、現金を使用しないことで、増税の実感を少しでも減らすための方法として広めた仕組みとも考えられる。
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つまり、 「―ペイ」サービスが支払い方法として定着したのも、新語に選ばれたのも、消費税増税があったからこそということだ。

小学館は「イートイン脱税」

消費税増税にあたっては、食料品には8%の「軽減税率」が適用されるようになった。ただし、「外食」は軽減税率の適用外となる。同じコンビニで弁当でも、「持ち帰って食べる場合は軽減税率8%」「コンビニ内の飲食スペースで食べれば外食として10%税率」という、消費者にはふに落ちない仕組み。小学館が今年の大賞に選んだのは、「食品を持ち帰り税率の8%で会計して、イートインで食べること」を意味する「イートイン脱税」。数百円単位の小さな買い物で、数円分の「脱税」とは大げさなような気もするが、やはり消費税増税は日々の生活に影響があり、小さな抜け道を通ろうとする人が少なからずいたということだろう。

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最終更新:2019/12/10(火) 15:40
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